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水熱互結証

中医学で猪苓湯は水熱互結の証と言います。水熱互結は下焦で熱が水湿と一緒になります。猪苓湯は膀胱炎の薬とか尿管結石に金銭草を煎じたものと服用する薬です。君薬の阿膠は袋に入れて後煎です。猪苓湯の使用目標は水熱互結です。清熱ツウ林と阿膠の滋陰潤燥です。猪苓湯は利水清熱養陰が効能です。阿膠が入ると養陰し滑石で清熱します。風寒の邪が化熱し少陰腎に入り下焦で熱と水湿が結ばれる。膀胱気化不利で尿が少なく三焦気機が阻滞して津液が布散できず熱邪が傷陰する。その結果口渇が生じる。五苓散と猪苓湯が似ています。五苓散と猪苓湯は茯苓・沢瀉・猪苓の3つが共通の生薬です。3つの生薬は茯苓・沢瀉・猪苓は尿量の減少、口渇、下痢がみられます。下痢が改善すると尿量が増え口渇も改善します。桂皮が入る五苓散は燥性に偏るそして表証を伴います、一方猪苓湯は阿膠が入っており滋陰作用があります。五苓散は膀胱の蒸騰気化不利の薬です。竜胆瀉肝湯は肝胆湿熱の薬です。

A型肝炎ワクチン

A型肝炎は糞口感染します。カキを食べるとA型肝炎になるのは糞口感染です。そろそろ増えてくるのがA型肝炎ワクチンの接種です。海外渡航に向けてそろそろA型肝炎ワクチンの接種の予約が入る。いわゆるエームゲンです。なかなか品薄ですから返品不可商品です。B型肝炎ワクチンが来年から定期予防接種になることが国内でほぼ確実になっています、B型肝炎のほうが怖いイメージです。A型肝炎患者さんは数百人です。海外渡航向けにA型肝炎ワクチン希望者が夏休み前に増えるのです.55歳未みまんの方はワクチン以外でA型肝炎の抗体はほとんどつかないつまり持っていないことがわかっている。A型肝炎で死亡する可能性がある時代に変化している。高齢者のA型肝炎が劇症化すると死亡する可能性がある。A型肝炎は劇症化しないといわれたのは私は昔は水道が普及していなかったからだと思っています。今は塩素消毒した水道水を飲むのが一般的ですが昔は井戸水でした。またこの井戸水がおいしい。夏はとても冷えている。

腰痛をどうするか

腰痛は労災認定になりにくい。更に腰痛が多い業種ではどうすれば腰痛を防げるかという講義を頼まれました。松平浩先生の「新しい腰痛対策」という書籍には新しい腰痛の概念について多くのことが書かれている。松平浩先生の「新しい腰痛対策」にはいろいろな新しい事実を紹介します。画像所見では腰痛を証明できないというの画期的な事実です。椎間板ヘルニアはSPONTANEOUS REGRESSIONを起こすことは私が放射線科医を志したころにはMRIの出現で常識になりました。安静は長くても3日だそうです、最小限にするそうです。腰痛ベルトも長期に習慣的に使うメリットはほとんどないそうです。腰痛は急性期でも温めるとよいそうです。ふつう急性期は冷やすと思います。最近は安静ばかり言わなくなった。衛生委員会では就業前に腰痛体操を勧めました。たぶん実践するには困難を伴います。重たいものを持つには準備つまり体操が役立ちます。

老視とAA-2

NIDEKのAA-2が普通の眼科にはなかなか設置していません。老視とはいわゆる老眼のことです。老視・老眼にならない方はいません。老眼の検査でNIDEKのAA-2を多用している。わかっていても私は老眼ではありませんと思うのが人間です。納得していただくにはNIDEKのAA-2を用いるとハッキリとカラーマップでわかる。最近わたし自身、老眼がひどい。愛用メガネが10個以上もある。わかりやすく噛み砕いて老眼と言えばピントを合わせることができない状態です。同年代かそれより下の方が老眼でお越しになることが多い。つまり40歳代後半の方です。ピントが合わないことが老眼です。白内障手術を受けるなら軽い近視がおすすめですとお話しします。しかし、皆さん遠くにピントを合わせる。遠くを見るのは運転ぐらいだと思います。と言いながら結局遠くに合わせる人の方が多い。近くが見えないことは老眼の壱現象です。いや老眼の一現象に過ぎないといえるでしょう。