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鼻詰まりの漢方診療

鼻詰まりの専薬は辛夷です。辛夷配合の漢方エキス製剤は限りがあります。エキス漢方ZtoA第20回では鼻詰まりの漢方として珍しくいろいろ方剤の提案があった。葛根湯辛夷川芎は表層の気が充足せずに宣散不足のために気血のめぐりが表層で鬱滞するのに有効。越婢加朮湯は上方で湿と熱が充満するものです。麻黄附子細辛湯合五苓散は冷えを背景とする病態で上方での湿の充満を呈するもの。九味檳榔湯は裏の冷えと気滞と気逆で津液が上方や中焦で取り残されているもの麻杏薏甘湯は上方で湿が充満する気に働きかけて利湿するとの記載がある。辛夷清肺湯が記載してなかった。方剤名を記載するとこれ頂戴と言われるので方剤名は上げないようにブログを書いている。仙頭先生の頭の中は凄いなあ。いよいよ関西系統中医学講座も10回シリーズの最終回です。一回休んだんで今回は皆勤賞はない。そもそも皆勤賞はわたくしには不可能です。振替受講が不可欠です。1月の姫路は敏感型スギ花粉症とカバノキ科の花粉飛散で症状が出ている。漢方薬は決して眠くならない、アレルギー検査をして連絡がつかない甲状腺機能亢進の方にメールでアプローチした。来院していただきたいなあ。

重校薬徴の生薬解説

重校薬徴は尾台よう堂の著書だそうです。重校薬徴は53種類の生薬について記載があるそうです。谷口書店から発売されている織部和宏先生の重校薬徴の生薬解説は流石織部和宏先生という内容です。重校薬徴の生薬解説は大分臨床漢方懇話会の講演原稿を元に作られているそうです。たとえばツムラの地黄、八味丸のみ熟地黄、他は乾地黄。など現実に日本のメーカーの事情を解説してある。織部和宏先生は兵庫や岡山でしばしば講演されている。何度聞いたかわからないほど御講演を聞いた、今年は春には博多まで講演を聞くために行った。大分では医師会の要職も務められてすごい。織部先生のすごいところは日本漢方で古典の条文を暗唱しておられること、せんじ薬を処方され生薬に大変造詣が深いところが博多まで講演を聞きに行きたくなるゆえんです。以前は板書されていたが今はパワーポイントのソフトを用いた講演です。各エキスメーカーを比べてあるところがとても素晴らしい。

麻黄

秋田大学の救急・集中治療医学講座の教授がお書きになった急性期漢方には麻黄を含む主な方剤がまとめてある。最高は越婢加朮湯の6グラム麻黄湯が5グラム、4グラムが麻杏甘石湯、麻杏よく甘湯、五虎湯、日本薬学の父は長井永義先生です。全国の雙葉学園の元を作った方です。麻黄は砂漠で取れるので中国が輸出を止めると大変だ。麻黄ちゅうのメチルエフェドリンは気管支拡張作用がある。エフェドリンは交感神経を興奮させる。麻黄は附子同様アルカロイなので食前つまり胃酸が多い状態では吸収されにくい。やさしいのです。だから漢方薬で麻黄と附子が配合されると食前がよい。それ以外のものは食前にこだわることはない。もっと言えば優しい漢方エキス製剤は私は食後に飲んでいる。今日は産婦人科漢方研究会です。産科婦人科医に交じって勉強しよう。

外向きのベクトルの生薬

系統中医学講座はオリジナルの話が多い。外向きのベクトルという概念も系統中医学独自である。外向きのベクトルというと麻黄桂皮細辛乾姜などいろいろな生薬が該当する。他の書籍には記載がない内容についての記載がみられる。依って著作権COPYRIGHTSがある。体の中に水を巡らせる。この場合良い水役に立たない水がある。蒼朮は発散する作用がある。蒼朮は液を外向きに動かす。袪風利湿止痛白朮や茯苓よりも広く水を動かす。たとえば関節や皮膚など。白朮は脾気を増強する、津液を巡らせる。そして固表止汗。外向きのベクトルの蒼朮に比べ汗を止めるから白朮は蒼朮と全く異なる。人参も外無のベクトルを有する。人参は脾気を高め津液を補って潤す。脾気肺気を増強するという形の外向きです。肝に働く生薬には柴胡香附子がある。日本で用いる柴胡は辛涼解表の働きがある、つまり外向きの働く。肝気を揺り動かして肝気を消耗する。香附子は疏肝を穏やかに行う。小柴胡湯が大柴胡湯に比べて柴胡の生薬量が多いのはなぜ?柴胡は疏肝目的では3~4グラム使う。6グラム7グラムになると辛涼解表になる。

石膏桔梗湯はどこ行った

コタロー漢方製薬には不思議な名前の漢方薬があると講演会で演者さんがおっしゃる。漢方エキス製剤で桔梗といえば桔梗石膏と桔梗湯がある。桔梗と甘草で桔梗湯、桔梗と石膏で桔梗石膏。桔梗石膏はなぜ生薬の量が少ない桔梗が前に来るのか。量的に多い石膏が後ろなのか。麻黄湯は麻黄が主役だから麻黄湯のなったらしい。桔梗石膏ではなく石膏桔梗湯では何がいけないのか。こんなこと考えるのは賢い人だけです。また葛根湯辛夷川芎の川芎が先か辛夷が先か。コタロー漢方製薬以外は葛根湯川芎辛夷コタロー漢方製薬のみ葛根湯辛夷川芎。コタロー漢方製薬のみ葛根湯辛夷川芎なのは最初に販売したのがコタロー漢方製薬そのあと偉い先生が葛根湯辛夷川芎と名付けたので他社のものはそれにならって葛根湯川芎辛夷のなったそうです。という話を講演会で効きました。エキス製剤の一部の番号が異なるのはなぜか。私にはわからないことがいっぱいある。

漢方薬はもうかりません。

小児漢方懇話会で公立陶生病院でせんじ薬で診療されていた山口先生のお話は興味深い。現在兵庫県姫路市では保険診療でせんじ薬は保険で処方できる薬局は一か所だと理解している。しかしよくもまあせんじ薬なんか新たに処方できるなあと思う。私は当帰まつ、内田のコウイMだけで逆ザヤはドキドキする、太っ腹な調剤薬局ができたものです。よそで聞いたところでは聞いたところでは逆ザヤ生薬を自費診療にして別の日に処方しているところもあるときいている。人参や柴胡そしてオウゴンは逆ザヤ、出せば出すほど赤字経営になる。剤盛堂や本草が倒産したことを見ればわかる。刻み生薬でせんじ薬を出すうえで逆ザヤは一番の問題点です。ところで松浦薬業から封書が来た。中を開けてみると製造工程が厚労省に届け出ている通りではないので出荷をすべて止めたというお話が記載してあった。念の為電話したところ電話でも核にできたら出荷可能とのことでした、松浦薬業のMRさんみんなよく勉強している。昔薬剤師免許を持ったMRさんと一緒に東京で勉強したのが懐かしい

辛開苦降

呉茱萸には辛苦熱の性がある。辛苦は辛開苦降につながる。わかった何で呉茱萸があたためるのに気を下すか。以前から不思議でずっと考えていたが生薬学の中国の教科書に記載がある。辛開苦降の働きで熱の性質がある呉茱萸に気を下す働きがあるんですね。呉茱萸には散寒止痛、散寒燥湿、下気、疏肝散寒、助陽止瀉の働きがあるようだ。下気と記載がある。逆気をおろし肝寒で胃を犯す嘔吐に良い。しゃっくりや嘔吐のベクトルを下向きに誘導できる。辛開苦降といえば半夏瀉心湯の言葉と私は理解していた。ミカン科の呉茱萸には不思議な働きがある。おなかを温めて寒を散じて肝の滞りを解くとの記載がある。麻黄の代わりとなる生薬はない、同じく呉茱萸の代わりもないと考える。先週から生物製剤ゾレアの講演会が姫路商工会議所で続く、しかし私は漢方薬が好き。ゾレアも日本で発売後10年、シリンジ型製剤が発売された。IL-5に負けることなく頑張ってほしい。誰か気管支喘息でなくじんましんでゾレアをという人はいないだろうか。シリンジの登場で攪拌機をお借りしていたが返す日も近い。学術講演会に先週は昭和大学の教授が姫路来られ、今週は名古屋市立大学の教授が姫路に来られる。すごい。

呉茱萸

呉茱萸はごしゅゆと読みます。小さなミカンのようなものです。呉茱萸は不思議な存在です。呉茱萸は温めるのに気の巡りは下向きです。温める薬は気を上向きベクトルに誘導することがあたりまえです。生薬のお話はかなり空想的です。下の方が冷えて上の方に虚熱がある状態です。頭痛や肩こりで足が冷えて顔はカッカする人にかなり当たります。まずい呉茱萸湯。しかもジュンコウのエキス製剤を使っているからおいしくない。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯、11味入っているが九味檳榔湯には呉茱萸が入っている。片頭痛に呉茱萸湯というキャッチコピーがないのは冷えに配慮することが必要な処方だからです。呉茱萸湯に比べて九味檳榔湯の呉茱萸は飲めない人が少ないと仙頭先生がおっしゃっていました。ジュンコウの呉茱萸湯はトウモロコシでんぷん入りです。賦形剤が乳糖ではありません。片頭痛とかしもやけなど足は冷えるが上の方つまり顔面で大騒ぎの状態に良いようです。陽虚で熱が上浮した状態で脾胃や肝の冷えた状態に使います。もともとの実熱に使うとのめない生薬です。

リウマチは漢方適応外

リウマチは3カ月たってだめなら、抗リウマチ薬となるが時々舞い込んでこられる。ステロイドの内服も無力な関節の変形。漢方薬の麻黄や石膏での消炎はステロイド内服に比べてもっと弱い。リウマチは普通の関節炎とはちょっと違う。認知症では漢方薬の出番が。定の割合である。風邪をひいても大変なことになる免疫抑制剤と漢方薬を天秤にかけるのがちょっと無理です。ステロイドの内服でも関節の変形を止めることができない。だから免疫抑制剤を進めることになっているが漢方薬で何とかと思われるみたいです。麻黄と石膏で消炎そして附子で温めることで痛みをとる。リマチルやレミケードとは次元が異なる。曲がった指は戻らない、関節変形を食い止めるには漢方薬ではない。ステロイドの内服も痛みを止めるだけ昔は漢方薬でもよかったがリウマチ専門医へ行くようお話しています。一方痛みが強い病気特に一部の線維筋痛症は漢方薬でもかなり効く、頭痛なら大抵は漢方薬単独で行ける。だから消化性潰瘍を起こすロキソニンには最近縁がない。

何が何でも漢方薬とは思いません

昔はアトピー性皮膚炎を漢方薬単独で治療してと言われ困った。現在の処方の内容は柴胡加竜骨牡蠣湯の刻みです。目には角膜潰瘍があるではないか、視力も0.5ぐらいで矯正できないなんて重症のアトピー性皮膚炎患者さんが多く見えた。私のクリニックは漢方薬だけ処方してくださいという方が多い。ところがご近所でたまたまお越しになると漢方薬以外でお願いねといわれる。アップルパイにはシナモンとリンゴが入っている。桂枝を使ったエキスはリンゴジュースで飲むとよい大阪の坂崎先生は常におっしゃっているがすごい発想だ。私なら京都のおたべは小豆が配いているから姫路名物御座候のあんこにまぶそうかと思う。甘いかからいかいずれかの濃い味でごまかす作戦です。自分自身が何でも漢方薬は飲めるので難しい。ニキビや月経困難症の女性も錠剤が希望とよく言われる。大人でも混ぜてゴマかす漢方薬は使えそう。そこまでしてといわれる。サプリメントにお金をかけるなら漢方薬は保険適応です。日本臨床眼科学会でも東洋医学のセッションはサプリメントにとってかわられた。いまや学会上の外で日を変えて行っている。ダブルブラインドテストをしていない漢方薬、いろいろ試しているといわれると漢方薬が効いているかどうかわからない。

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