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外向きのベクトルの生薬

系統中医学講座はオリジナルの話が多い。外向きのベクトルという概念も系統中医学独自である。外向きのベクトルというと麻黄桂皮細辛乾姜などいろいろな生薬が該当する。他の書籍には記載がない内容についての記載がみられる。依って著作権COPYRIGHTSがある。体の中に水を巡らせる。この場合良い水役に立たない水がある。蒼朮は発散する作用がある。蒼朮は液を外向きに動かす。袪風利湿止痛白朮や茯苓よりも広く水を動かす。たとえば関節や皮膚など。白朮は脾気を増強する、津液を巡らせる。そして固表止汗。外向きのベクトルの蒼朮に比べ汗を止めるから白朮は蒼朮と全く異なる。人参も外無のベクトルを有する。人参は脾気を高め津液を補って潤す。脾気肺気を増強するという形の外向きです。肝に働く生薬には柴胡香附子がある。日本で用いる柴胡は辛涼解表の働きがある、つまり外向きの働く。肝気を揺り動かして肝気を消耗する。香附子は疏肝を穏やかに行う。小柴胡湯が大柴胡湯に比べて柴胡の生薬量が多いのはなぜ?柴胡は疏肝目的では3~4グラム使う。6グラム7グラムになると辛涼解表になる。