記事一覧

はやり目

はやり目は学校伝染病の第3類に分類されています。つまり、飛沫感染が主ではないが放置すればすぐ広がってしまう病気です。去年は5から10倍はやったそうです。流行性角結膜炎以外には今話題の手足口病もあります。対策はとにかく手洗いの励行です。家族全滅にいたることもあります。当院でははやり目対策で雑誌や新聞は置いていません。眼科では雑誌や新聞は読まないほうがよいですよ。

ロタウイルス

知らない間にロタウイルスのワクチンが出ていたんですなー。同時接種推進派でないとこんなにたくさんのワクチンうてません。そもそも先進国である日本ならロタウイルスは脱水の管理をきをつけたらよいかもしません。発展途上国ならワクチンで感染そのものを防ぐとよいと思いますが如何ですか?

水とは

水を「すい」と呼ぶのが日本漢方です。よいものも悪いものも「すい」です。中医学ではよいものは津液と言います。悪いものは邪と言います。体に悪いことをするものは湿邪、痰邪、飲邪等の意味で飲、痰、湿等粘り気の差で区別します。こうみると中医学の方が優れているようにみえますがそうでもありません。「頭でっかちの尻すぼみ」というようにしっかり使い分けてこそ値打ちがでます。立派な教育理論だけでは日本は中国の属国になるかもしれません。まず塊よりはじめよ。

石鹸

石鹸は安いものをすすめています。さらに「あらいすぎ」に注意しましょう。石鹸を使ったあらいすぎは皮膚のバリアーを破壊します。ドライスキンの原因になります。手のひらで泡立てると皮膚をきづつけることなく十分に洗えます。ナイロンタオルもバリアーを壊すので禁止です。また石鹸を十分あらい流すことも大切です。

蕁麻疹

発症後1カ月以上症状の出没を繰り返すものを慢性蕁麻疹と定義づけます。発症後時間経過の長いものほど難冶性になります。薬を変えるしか方法はないと思います。そして次第医に改善するのを待ちます。原因究明はなかなか難しい。ピロリ菌や肝臓が原因の場合もありますが有意差は有りません。御来院いただいてもこんな説明になります。しかし、話も聞かせていただきますし、納得いくかどうかわかりませんが説明もわかる範囲でします。

皮膚がかゆくなる食事

皮膚がかゆくなる食物にはヒスタミン遊離作用のある魚介類、卵白、トマト、イチゴ、チョコレートなどがあります。これらを食べるヒスタミンが遊離されかゆくなるとされています。そのものにヒスタミンやコリンが含まれるものは多くあります。案外知られていないのは「しいたけ皮膚炎」です。

茶のしずく石鹸

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは横浜で調査され意外と多いことが分かっていた。しかし、それは給食後の運動で起こると思っていた。「茶のしずく石鹸」は加水分解小麦に経皮感作というのが意外な感じがした。従来のWDEIAは小麦に経口感作され、小麦摂取後運動したり、鎮痛剤を服用し抗原が九州されやすくなり発症するとされた。茶のしずく石鹸によるWDEIAは特殊である。湿潤剤として酸や酵素で処理された小麦が加水分解小麦です。くわしくはリウマチ・アレルギー情報センターのウエブをご覧ください。私は日常診察の中で石鹸は一番安いものを買うよう指導している。目の周りの皮膚は非常に敏感なのです。だからこそ何も添加してない安い石鹸をアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎の患者さんにすすめています。

神秘湯

神秘湯をご存知ですか?喘息発作に私はよく使います。麻杏甘石湯、半夏厚朴湯、疏肝理気作用の柴胡も入っています。喘息の発作時に良いものばかりという気がします。ただ方向性が乾かすことにかたよっている。かぜでのどがいがいがするとき飲むとよく効く。半夏がはいっていないのは乾かしすぎるのを戒め、石膏を抜いたのは粛降作用を嫌ったのか?

加味逍遥散

加味逍逍遥散に山梔子と牡丹皮を加え肝脾不和の処方です。柴胡,薄荷で気分の熱を取ります。山梔子、牡丹皮で血分の熱取り除きます。上焦の清熱と中焦の利湿を行います。肝脾不和の基本処方です。抑肝散陳皮半夏は加味逍遥散と兄弟処方に当たります。不和とは仲の悪いことです。兄弟も他人の始まりと申します。弟が兄を敬えば何も起こりません。兄弟仲良くいくのです。

抑肝散陳皮半夏

認知症に抑肝散と言ってやみくもに使っている。当帰がはいってじゅう肝している。小柴胡湯のように乾かさないかもしれない。抑肝散陳皮半夏は軽やかにめぐらせるので好きな処方である。認知症に陳皮半夏がはいるとなぜいけないか?老人だからでしょうか?柴胡と釣籐鈎で肝気を昇降させる。陳皮半夏で気を下げる.そして、気血津液を肝気をめぐらることで動かせる。もっと奥の深い処方ですよ。

大規模試験と厳格治療

生活習慣病患者さんの教育の教育の根拠は欧米で行われた大規模臨床試験の結果に基づくものです。糖尿病ならACCORD,ADVANCE,VADTです。いずれも中止になったり、有意差がでませんでした。高血圧はJATOS,INVEST,ACCORD、VALISHです。有害事象が2.6倍多いものもありました。脂質異常症はACCORD、MEGA、ENHANCE有意差なしとなっています。子供の進学塾と一緒で闇雲に勉強させても、無理やり検査値を下げても人間には運命が決まっているのかもしれません。個別に特訓しても伸びない子は伸びない。自分自身の人生を振り返りそう思います。

太虎堂

太虎堂をご存じですか?太虎堂に他の漢方メーカーにない処方があります。それは芎帰調血飲エキスです。保険適応です。元々産後の漢方薬としてつくられた為芍薬はぬき不完全な四物湯二なっています。香附子と烏薬というエキス製剤ではあまり使われていない気を巡らせる薬がはいっています。産後に限らず、気滞化熱」の薬として使えます。アトピー性皮膚炎には表症を意識して排膿散及湯や麻杏よく甘湯と併用します。

しもやけの漢方

しもやけの漢方といえば当帰四逆加呉茱萸生姜湯です。これは患者さんがいうことです。漢方専門医はどう解説しますか?桂枝湯加減です。つまり、桂枝という枝を巡らせる処方です。当帰で血を補い、細辛で発散させる、茣シュユで肝経を暖める。もっと暖める方剤はある。マオウや附子を加えるだけでもよい。もっとある。奥が深い。後は目の前の患者さんを見て決める。

当帰芍薬散

当帰芍薬散は色白の婦人に使う漢方薬か?結論は違う。五苓散と四物湯の合剤加減である当帰芍薬散は四物湯から重たい地黄をのぞき五苓散から桂皮と猪苓を除く方剤です。つまり、「めぐらせる」発想です。漢方エキス製剤はしょせん道具です。くけつは大事です。が発想を変えることも大事です。

シミと漢方

シミは漢方出直りますか?と聞かれた。シミはお血と言って血液の流れが悪い状態です。シミは黒い色をしています。黒い色は漢方では五臓の腎に属します。治るとしたら腎の薬か活血化おの薬になるでしょう。

保険適応のエピペン

エピペンをご存じですか?アナフィラキシーショックの薬です。蜂に刺されて尿をかけた人いますか?尿のアンモニアがアルカリのため中和反応を期待したもので全くきかないらしい。昔はアンモニアの液も売っていた。常備してた。いまならエピペンが保険適応になり常備するのはエピペンでしょう。けっしてこわい薬ではありません。アドレナリンはステロイド吸入薬が普及する前はよく0.3cc筋肉注射していましたよ。それも15分間隔で3回です。