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春季カタル

タリムス点眼液は免疫抑制剤を点眼液にしたものです、春季カタルにのみ保険適応を有する点眼液です。他の眼科を数軒回って7カ月治らなかった春季カタルがタリムス点眼液で2週間で治ってしまった。寛解して球結膜が真っ白になった。更には眼瞼下垂のお子さんがタリムスで春季カタルを治療したら眼瞼下垂が改善した。春季カタルには眼瞼型と輪部型がある。5か月間、目が赤い状態が持続するお子さんが受診した。使っている点眼液はステロイドと抗アレルギー薬でした。何か所か行かれたみたいですが真っ赤でした。春季カタルの輪部型でした。両眼の結膜輪部にゼリー状の隆起がみられた。眼圧がなかなか測定できない。タリムス点眼液を処方しました。タリムス点眼液は春季カタルの薬です。ステロイド点眼ではステロイドレスポンダーのお子さんが多いという裏事情がある。効果はさほど変わらない、しかし、副作用が違う。春季カタルにはもう一つは塩化ベンザルコニウムフリーの薬パピロックミニ点眼液がありますがパワーはタリムス点眼液の方があるそうです。春季カタルは発症機序不明な部分が多い。今回の患者さんも採血をしても特異的・非特異的IgEがすべて正常でした。しかし、リンべたPFを使うのとタリムス点眼液を使うのでは費用が大きく違う。9歳未満にはステロイドレスポンダーが多く眼圧上昇が怖くてリンベタPFは使えない。

カラコンの講演会

カラコンの講演をコンタクトレンズメーカーの関与なく昨日市内のホテルで拝聴しました。最近の女性の3種の神器とはカラコン、アイメイクとつけまつげ、そしてカラコンだそうです。カラコンはこれからは女性の80パーセントが体験する可能性があるそうです。開業の眼科医が診察にカラコンをつけてきたからとおこったり避けているとますます眼科から若い女性が消えてゆく。今でもコンタクトレンズ検査料1の820円を高いと言って怒って帰るとか納得いかないという人がいるこれは駅前のコンタクトレンズチェーン店が経営する眼科もどきの眼科では300円の診察料の設定になっている。コンタクトレンズ患者の多い眼科は悪であるという発想で厚生労働省は経営を立ち行かなくしてつぶそうとしているのである。だから今まで駅前に行っていた人は820円が高いと思うわけである。昔は2000円以上の自己負担金を支払っていただいていました。コンタクトレンズにもFDA分類で1から4まであります。4が比較的安全とされている。カラコンはすべて悪だと思いますが特に悪いカラコンとはなにか?悪いカラコンとは角膜側に着色している、一か月交換以上の長く使うもの、グループ1、DK/Tが24以下といったものがあがっていました。

インバースアゴニスト

アレルギーの世界では当たり前と思っていたインバースアゴニストの考え方が遅ればせながら眼科でも導入されています。一年以上前に記載した私のブログが検索キーワード「インバースアゴニスト」でYahooのトップページで出ています。アレジオン点眼液の発売が眼科でもインバースアゴニストの考えを遅ればせながら常識にしています。ヒスタミンの刺激で平衡状態が破れ活性型にシフトします。H1受容体は活性型と非活性型に分かれます。ヒスタミン存在下つまり花粉飛散期には活性型にシフトしH1受容体のシグナル伝達が増強されます。H1受容体遺伝子発現が更新しH1受容体が増加します。H1受容体が増加するとヒスタミンによるシグナル伝達がさらに増強される、すると花粉飛散時に症状の増悪がみられる。近年抗ヒスタミン薬はニュートラルアンタゴニストとインバースアゴニストの2種類あるとされています。エピナスチンはインバースアゴニスト活性を有しているそうです。内服薬ではアレジオンはジェネリック医薬品も発売されておりいまさらと言われるかもしません、しかし、途中から参天製薬がNIDEKからアレジオン点眼液の開発に参画し防腐剤や添加物などに配慮した優しい点眼液になっています。