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呉茱萸

呉茱萸はごしゅゆと読みます。小さなミカンのようなものです。呉茱萸は不思議な存在です。呉茱萸は温めるのに気の巡りは下向きです。温める薬は気を上向きベクトルに誘導することがあたりまえです。生薬のお話はかなり空想的です。下の方が冷えて上の方に虚熱がある状態です。頭痛や肩こりで足が冷えて顔はカッカする人にかなり当たります。まずい呉茱萸湯。しかもジュンコウのエキス製剤を使っているからおいしくない。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯、11味入っているが九味檳榔湯には呉茱萸が入っている。片頭痛に呉茱萸湯というキャッチコピーがないのは冷えに配慮することが必要な処方だからです。呉茱萸湯に比べて九味檳榔湯の呉茱萸は飲めない人が少ないと仙頭先生がおっしゃっていました。ジュンコウの呉茱萸湯はトウモロコシでんぷん入りです。賦形剤が乳糖ではありません。片頭痛とかしもやけなど足は冷えるが上の方つまり顔面で大騒ぎの状態に良いようです。陽虚で熱が上浮した状態で脾胃や肝の冷えた状態に使います。もともとの実熱に使うとのめない生薬です。