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無給医

今日から実質夏休みが始まる。無給医問題というのが急に発生した。私も眼科に転科して当直費以外1年無給だった。家賃も出ないがそれは当たり前と今でも思っている。最低賃金を下回るのが研修医でも当たり前だった。K医科大学で過労死問題が生じてそこからどんどん研修医は労働者であるとの解釈になっている。そして当直医問題は一向に進まない。当直は軽作業であると昔から認識されており当直には労働基準監督署に届けがいる。看護師業務は夜勤で8時間の労働が終われば拘束が説かれる。医師は当直だから翌日も通常業務で48時間後に拘束が説かれる。N病院の産婦人科医の宅直問題で最高裁判決いわゆる3審が出たのに世の中が変わらない。卓直は私は却ってしんどいいつ重症の本当の医療が必要な人が舞い込むかもしれない点で当直と何ら変わらぬ精神的負担がある。参議院選挙が終わった。梅雨で多くの方が体調不良の中での選挙選挙運動で戦われた方の体調管理は大変だ。不確実性の時代といわれたが何が起こるかわからないことが当たり前になっている。

気津液血

普通東洋医学では気血津液と呼ぶ、気血水と日本漢方では呼ぶ。系統中医学では気血液津と呼ぶ、詳しくは成書標準東洋医学に記載がある。あえて軽いもの順に並べたのが気津液血、逆に重たいものから読むと血液津気の順になる。この天才的発想。[変えようとするなわかろうとしなさい]と心理学では言うが昔に変えるつまり古典に帰るのではなく時代にあったものに変えていくことが大切だ。日本東洋医学会では日本で独自に発展した日本漢方の根拠は古典にあるから専門医更新のための症例では古典の条文に準拠することを求めている。中医学の準拠するものは素問ということにある。昨今韓医学の韓国との政治レベルでの対話がうまくいかない。同じようなことが東洋医学でも起こっているのではないか。東洋医学には日本漢方、中医学、韓医学そして台湾にも独自発展した医学が存在するそうです。中国が中医学を標準にしようとした、ISOに登録しようとした。それに対抗するには古典に帰れとなるかもしれない。日本の漢方は江戸時代には高いレベルにあった、しかし西洋医学を明治政府が標準にした。そして日本の漢方のレベルが落ちた、見聞きした話ばかりです。今日も朝からムシムシします。