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アレルギー性結膜炎

今日は朝からあいにくの雨、アレルギー性結膜炎がご専門である東京女子医大眼科の高村悦子教授が他科向けの講演会で姫路に来られた。高村悦子教授の講演は昨年だけで相模原臨床アレルギーセミナーできき日本眼アレルギー学会のランチョンセミナーで聞き、そして年末の総合講習会でも聞いた。だから姫路にお越しなのはわかっていたがモントレ姫路の泌尿器科の講演会へ行こうかと思ったがアレルギー性結膜炎の会に参加させていただいた。今年も相模原臨床アレルギーセミナーで高村悦子先生のお話は同じような話を聞くことになる。一題目はヒトメタニューモウイルスのお話、簡易キットしないと診断がつかないので眼科の私には無関係だが初めて聞いた。眼科の私にはやっぱりどうでもよかった。そして2台目は高村悦子先生でした。お忙しい先生ですがおそらく姫路初登場です。アデノウイルスの手指消毒について尋ねたところアルコールを刷り込む消毒は我々が用いる80パーセントのものでは?すっきりしました。パピロックミニ点眼液よりもタリムス点眼液が有効です。アイボンよりもウエルウオッシュアイで洗眼がおすすめです。色々終えていただきました。素晴らしい一日で舌。

トランス脂肪酸

以前からしばしば問題になるトランス脂肪酸。日本ではマーガリンなどのトランス脂肪酸摂取は問題ではない。トランス脂肪酸はアメリカではFDAが2015年禁止し2018年6月から食品に加えてはいけないらしい。EU圏内でもESCが同様の動きを示しているようだ。飽和脂肪酸よりもトランス脂肪酸が良くないとされる。トランス脂肪酸の摂取がが多いと認知症にもなるRISKが上がる。トランス脂肪酸がTOLL LIKE RECEPTERを介して炎症シグナルを活性化し内皮細胞の抗凝固作用を低下させる。HDLが上がればAMIのRISKが下がる然薬物でHDLを上げても効果がないことがわかっている。さらには極めて高いHDLは心血管エベント増やす。HDL男性73mg/dl女性94mg/dlが一番長生きできそうです。脂質代謝はまだまだ謎が多い。

蜂アレルギー

暖かくなると蜂アレルギーが増えます、薬によるアナフィラキシーでは5分、蜂なら15分食物なら30分というのが心停止までの中央値だそうです。蜂アレルギーのアレルゲン免疫療法を施行むろん日本アレルギー学会は保険適応に向けて準備中だそうです。今は蜂アレルゲンに対して施行している施設はどこにあるのでしょうか。もちろん保険適応外です。しかも14日の入院が必要になります。蜂2匹分のアレルゲン100マイクログラム/MLを皮下注射できるようになったら退院です。退院後も5年以上の通院が必要となります。スギやダニのように簡単に考えてはいけません。舌下免疫療法を関西ではどこで施行しているのかも把握できない特殊な世界です。そこで私ができるのは蜂アレルギーの方にエピペン®を処方することです。採血してRASTが2以上の方は陽性になります。ただし0や1でも蜂アレルギの方はいらっしゃいます。また蜂に刺された直後は正確に後退化は測定できません。一月経過してからのほうが正確です。つまり蜂の抗体価は絶えず変化します。