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サインバルタで顔が怖くなった

サインバルタは本来抗うつ薬です。副作用としてはサインバルタはむかつきが多い。SNRIは痛みに対して大きく適応拡大している。腰痛、変形性関節症、糖尿病性神経障害などの方にサインバルタカプセルを処方しています。今日は訪問診療の日で朝からお忙しでした。朝いちばんに訪問診療の患者さんの携帯電話をならし本日お伺いさせていただきます、西川と申しますが何かお変わりございませんしょうか。顔が怖くなっているみたいやサインバルタカプセルを増量したことと何か関係あるか?お向かいの調剤薬局で薬剤師の先生にたずねてからお伺いいたします。お昼休みまでしばらくお待ちくださいという話になりました。確かに顔が変わっている。怖いというか優しいというか目の下のしわが一本上に上がっている。ずっとではない。これを錐体外路賞状と思った。離脱症候群が怖い私は40mgにして採血の検体を取り午後の診察に備え戻った。すると夕方MRさんが具ラッシュビスタの指導せんをたくさん持ってきてくださった。持ち帰り副作用報告に該当するかどうか検討していただけるようです。午前診療前には介護施設に入るためインスリンをやめたいという患者さんをご紹介した医療機関からご丁寧にもごあいさつにお越しいただきました。夕方からはまずじばさんでアイリーアつまり抗VEGF抗体をRVOにいかに用いるべきかという話を聞きました。さらには医師会館で抄読会今度はヌーカラつまり気管支喘息を抗IL-5抗体好酸球を抑制する抗体治療の抄読会でした。

上まぶたの裏

私のところは眼科ですがコンタクトレンズの患者さんが非常に少ないため近畿厚生局へコンタクトレンズ検査料1を算定するべく届け出をしています。眼科の診療のなかで上瞼を見ることは学校検診においては行わない。眼科学校医の手で感染を広める可能性があるからです。ただしコンタクトレンズの装用者では非常に大切です。GPC巨大乳頭状結膜炎は異物でこすれて上瞼の裏が乳頭と呼ばれるぶつぶつでいっぱいになります。下眼瞼の濾胞とは異なるものです。異物とは抜糸をしない糸、義眼、酸素を通すためのミクロの穴が酸素透過性のコンタクトレンズには空いてます。ミクロの穴を通りコンタクトレンズに付着した汚れに対し上眼瞼がアレルギー反応を起こすことを巨大乳頭状結膜炎と呼びます。コンタクトユーザーの方に非常に増えています。コンタクトレンズをはずした後そして翌日コンタクトレンズを装用する前には20秒洗ってください。それが無理なら一日使い捨てのコンタクトレンズをお勧めします。一番お勧めは昔から存在する酸素透過性ハードコンタクトレンズです。しかし酸素透過性ハードレンズとて異物には違いない。

SPPARMα

一年前から話題のSPPAMアルファがいよいよ使えるようになります。動脈硬化や心血管エベントの話は尽きません、血糖、血圧、コレステロールを下げても心筋梗塞はなくならない、心血管エベントが残る。RESIDUAL RISK直訳すると残余リスクという言葉が毎日聞こえてきます。中性脂肪高値といえばEPAやDHAで下がればよいと思っていたところにSPPARMαが発売されるみたいですが痛くもかゆくもない中性脂肪高値にたいして患者さんは残余リスクなどを考えておられているでしょうか。LDLを下げるだけでは心筋梗塞は防ぐことができない。食後の高中性脂肪血症を改善する必要が叫ばれている。基準が決まってないので困ります。ロトリガのウエブ講演会でかなり知識はありますが一日520円の薬価の3割と調剤料を高いと思うか安いと思うか患者さんの心ひとつ。225点がかかるならイランといわれたこともある。そこへまた中性脂肪を下げる薬が登場します。青魚は意識して食べるように努めていますがなくなった父親のように毎日青魚を食べるのは困難です。学生時代に生化学で学んだCHYLOMICRONから肝臓でVLDLが合成されIDLさらにはLDLに至る話は百花繚乱しています。