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ムコスタ点眼液関連涙道閉塞

ムコスタ点眼液関連涙道閉塞は重大な副作用とされている。TEAR MENISCUSが急に上昇すると要注意だそうです。以前ムコスタ点眼液で鼻涙管閉塞を起こしたとのことでブログをお読みになった女性患者さんが来られた。他院でムコスタ点眼液UDを60日分×4本処方されたそうです、こんなに処方したら何か起こったとき困る。兵庫県眼科医会の会報にも多くの点眼液を処方した場合査定の対象になることがあるとの記載が最近ありました。返品はできるのですかと聞かれたのでうちなら管理状態がわからないから返品不可ですと伝えた。なんでもクーリングオフできる思っているがワクチンなどの冷所管理のものは原則返品は受けて戴けない。私はすでにムコスタ点眼液関連涙道閉塞を4例経験しておりブログにも掲載している。このかなり前のブログを見事見つけ出した姫路市街からお越しいただきました。いったーと言われながら何回か通水したが駄目でした。今の時代このような例では涙道内視鏡ができる施設に紹介するのがSTNDARDです。ムコスタ点眼液の重大な副作用報告から約2年たちます。多くのメーカーで医療情報伝達者の情報収集が今はかなりきちんとしている。これをいかに生かすかです。医療機関でもヒヤリハットというものがあるが事後の検討が重要です。ムコスタ錠は胃潰瘍では一日3回ではありません。朝夕寝る前の三回です。胃炎なら一日3回です。こんなことで査定されたら働き損です。台風はようやく静かになってきました。

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症は日本人100人に1人とされていますが急速に増えています。加齢黄斑変性症の講演を聞くと眠り歌の聞こえる眼科医がおおいと講演会で演者の医師がおっしゃいました。加齢黄斑変性症(AMD)の治療において抗VEGF抗体の出現により漢方薬という選択が消えました。AMDは滲出型と萎縮型に分類されAMDの滲出型には古典的、RAP、PCVの3つに分類されることが多いと思います。分類されるのは治療効果に差があるからといわれています。さらには昔は別の病気とされたまたアジアや日本に多い中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)の後加齢黄斑変性を合併することも問題になっています。以前は40歳未満なら中心性漿液性脈絡網膜症で50歳以上なら加齢黄斑変性症といわれた時代もありました。抗VEGF抗体は一時的には視力を上げることは間違いないがうち続けないと眼科の医療費を食いつぶし眼科医になりたい人がますます減る可能性がある。いったん下がった視力は抗VEGF抗体を使ってももとゑは戻らない。PRNとTREAT&EXTENDいずれにしても過剰治療の可能性がある。治療回数が多いと黄斑萎縮が起こるリスクが上がるそうです。いまから数時間は姫路市は台風に注意が必要なようです。