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当帰湯

黄耆建中湯に当帰建中湯そして大建中湯に半夏と厚朴を加えた構成になっているユニークな処方です。大建中湯が入るということは腹部膨満の人に良いとのことです。おなかは温めるとすべてが良くなるか?冷えると悪いことが多い。胃に熱を持つ胃熱にも虚熱と実熱があります。だからしゃっくりは大建中湯であおらないほうが良いと考えました。そして患者さんに伝えました。しゃっくりもゲップも気逆に違いない。まじめな患者さんはこのブログを熟読してお越しなのに感動いたしました。患者さんは私は先生のブログを読んで私は当帰湯の証であると思いました。たいてい患者さんンの納得のため当帰湯を処方することが多いのですが胃熱をとる処方をしました。次回受診までに患者さんに電話をしてみようかとも思いますが迷惑かなとも思います。人間の本当のところなんてなかなか短時間ではわかりません。男性で偉そうにしてしている人は実は重篤な小心者が多くそんな人に限り奥様に偉そうにおっしゃっています。この患者さんもひょっとして・・・・。きっとご主人から大事にされていないところ以前からひそかに思っています。建中湯と理気剤でよくなるとよいなあと思いますがご主人がストレスのような気がします。

ゲップ

IBSでお越しのご婦人がおかげで調子が良くなったがげっぷで具合が悪いとお越しになった。一日中げっぷで調子が悪い何か処方はありませんか。げっぷというのは気が上がってしまっている。半夏や呉茱萸そして陳皮半夏などで気を下すことが一つの私の思いです。もう一つは胃熱や胃寒に対する配慮が必要です。そこで久しぶりに私は半夏瀉心湯を処方いたしました。半夏と乾姜の辛味でスポット心下を広げ黄連・黄ごんの苦味の薬で気を下します。大建中湯で春先までは処方していましたが今年の夏の暑さでクーラー冷えする人そしてアトピー性皮膚炎では肺に熱がこもる方が多かった。胃熱をとる石膏、肺の熱をさばくオウゴン・1番上位に位置する心の熱を冷ます黄連そして湿熱をとるインチンコウつまりカワラヨモギを多用した。半夏瀉心湯は抗がん剤の治療で用いることが多いい。げっぷは気が上向きのベクトルになってしまう状態です。冷えなら九味檳榔湯や呉茱萸湯もよかった。私のブログで当帰湯はどうですかと患者さんはおっしゃった。副膨満感があり大建中湯が合うならそれでもよかったかもしれない。しかし朝寒く昼熱い今の時期には感熱錯雑の半夏瀉心湯をを勧めました。