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往診日記

内科の往診を行っています、自院の眼科の往診は車での送迎を条件にしています。他の医療機関からいただいた仕事です。10分程度で終わるように計画されていますがなかなかついつい話し込みます。眼科では往診しかできません、内科なら主治医になれて診療報酬が全く違います。往診で何ができるといわれればなかなか満足のいくことはできません。往診で必要なものは今日の治療薬だと思います。ジェネリック全盛時代においてクエチアピンがセルクエルかわかりませんでした、おそらく25mgであることから想定してお話しました。セロクエル25mgなら眠前3錠くらい行かないとグループホームへ入居できる方ですので無理だと感じました。全身に褥瘡があるのにPSLが5mgで継続されていました。ゲンタシンは耐性が多く良くないと思いますが?創傷遅延効果があるPSLを5mg入れる意味は不明です。患者さんは痛みを訴えることはないそうです。お手拭きも持参するとよいことが分かりました。身内にいつ不幸があるかわからぬ身ですので新規の仕事はできるだけスルーしています。

エクオール

大塚製薬のエクオールをご存知です。40歳を超えると遅かれ早かれ卵巣機能が落ちてくる。HRTか漢方薬という世界に入ってくる。エクオールの良いところはエクオールを作れるかどうか尿検査でわかるところです。検査には3800円かかりますが超一流の大塚製薬が作っているから安心です。むちゃくちゃ効くかは?です何故なら薬価未収載だからです。お迎えの薬局には置いてありました。どこでも薬局なら置いているかといえば登録販売者ではなく薬剤師がいる一類医薬品を販売している店しか販売していません。私のところでも更年期の漢方薬だけでなくプラセンタの注射を希望される方がおられる。メルスモンのサプリメントはむちゃくちゃ高いが注射は保険適応があり3割負担で一回500円です。かなりお得感があります。納豆豆腐に踏まれる大豆イソフラボンに女性ホルモンに似た働きがあるのは誰でも知っている。そのイソフラボンを腸内細菌が分解して作るエクオールが更年期障害に有効であることが分かっています。ただしえくーるを作れるのは日本人女性の2人に1人です。お迎えのドラッグストアではなく調剤薬局は女性スタッフばかりだから安心です。プラセンタ注射や漢方薬なら私のところを受診なさってください。

人参

紅参に対する言葉が白参です。いわゆるお種人参は一年物はやくぜんでてんぷら、3年物は良く出回る、4年目から薬として使えるそうです。5年目からは湯通しして高く売れるようです。天然ものに近くするため5から6年物を山に移植するそうです。これを移山参というようです。人参は虫に弱く日光に弱い。生干し人参は効果が今一つ。天然の人参は横線が入り栽培物は縦線が入っています。中国ではショック状態以外は人参ではなく党参を使うようです。貧血には党参が良いそうです。西洋人参というのもあります。人参は邪があると使えないが党参は邪があっても使えます。スーパーに売っているのはセリ科の人参です、西洋人参はウコギ科です。西洋人参は昔フランスいま中国だそうです。人参はよこじわは天然ものです。移山参は天然ものに近くする為やまに移植したものです。西洋人参は昔はフランスで作られたから西洋人参です。スーパーで売るものとは違います。補う力は弱い。太子参は潤す力がある。中国では党人が良く使われる理由は邪があっても使えるからだそうです。

陰陽バランスで周期コントロール

女子以血為用、男子以気為用。女性は肝を持って先天とする蔵血。男性は腎をもって先天とする蔵精。素問に陰陽の調和が良ければ気血の調和が良いとの記載がある。また陰に問題がなくてその中に用を秘めておれば精神が安定し陰陽がかい離すれば正気が絶えるという記載がある。ある中医師によれば低温期は温経湯で滋陰養血あるいは三補三寫の六味丸、高温期は牛車腎気丸や四物湯さらには大防風湯で温陽補血が良いとされている。排卵で陰は陽に転じる。陰陽転化は重陽必陰、重陰必陽という言葉で表される。月経周期には早い、遅い、バラバラといろいろあります。腎陽はハードの部分で疏と泄をつかさどる。外は気血を巡らせる、泄とは妊娠不成立時不要な血海から血を排泄することです。腎陰は生殖のハード部分です。封と蔵をつかさどる。月経以外の時期に血海以外の出水門を閉めることです。大防風湯は温陽補腎養血。衝気は疏泄、任脈は風蔵に働きます。疏泄が盛んになるのは排卵期と月経初期です。疏泄により気血のめぐりをよくする。衝脈は12経脈の要衝です。任脈の任は任養の意味だそうです。