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柴胡桂枝乾姜湯

柴胡桂枝乾姜湯はわたしが最も苦手な漢方エキス製剤です。柴胡桂枝乾姜湯についていろいろな研究会で質問してみましたというかこれはと思えるお話をしてくださった講師の先生にお尋ねしますがなかなか納得のゆくお答は帰ってきません。柴胡桂枝乾姜湯は火神派でも使うので火神派の先生にも訊いたそして小金井先生の書籍も読んでみたが分からない。同じ講演会にお越しの元慶応ボーイのご親切な先生が講演会が終わった後遠くから来た私を不憫に思われたようで柴胡桂枝乾姜湯は併用する薬ですよ。と教えてくださった。柴胡桂枝乾姜湯は柴胡・黄笒で表面の熱を冷まし桂皮で表面の邪を除く、内部の虚を補う、血流を改善する。カロコン・牡蠣で陰虚を補う。とまり虚があるから絶えず邪正闘争が続いている。乾姜で陽気を補う。わかったようでわからない処方である。日本漢方では精神神経科領域で用いる薬つまり加味逍遥散と対比して記載してある。もう10年以上前に柴胡桂枝乾姜湯はそんなに虚証に用いる漢方薬でしょうかとの質問があった。虚証というのは乾姜が入っているからだと思います。カロコンン・牡蠣そして黄笒はそんなに虚証に用いる生薬ではありません。慶応大学の医学部は私立の雄ですが共立薬科大学と合併し偏差値が急上昇、新聞によると大阪医科大学と大阪薬科大学が合併するそうです。更には東北薬科大学が医学部を新設することが決まっています。医学部と薬学部が合併し日本の医療が進化すればよいのですが。わからぬことばかりです。柴胡桂枝乾姜湯はあたため冷やし潤し乾かすから難しい。

北海道と日本脳炎

今年から北海道でも日本脳炎の定期予防接種が始まります。嘘のような本当の話だそうです。定期予防接種は何処でも同じと思っていましたが実は違うそうです。予防接種法の解釈で北海道は自治体が必要ないと判断して今まで日本脳炎の定期予防接種は行われてこなかった。確かに九州に日本脳炎患者さんは多い。しかし転勤などでグローバル化した世の中でさらにVPDつまり予防接種で防ぐことが可能な病気を予防接種で防ぐとか4種混合ワクチンに肺炎球菌やヒブワクチンを加えた多価ワクチンを開発してる時代です。北海道の豚も日本脳炎ウイルスを保有しています。更に北海道の方も海外旅行や九州への転勤や旅行もします。海外から北海道での旅行者も増えています。TBEダニ媒介脳炎のワクチンを接種されている方が瘀一家族だけおられます。北海道の緯度でユーラシア大陸をぐるっと回る病気です。オーストリアやドイツをぐるっと回る地域の病気です。オーストリアやドイツではTBEのワクチン接種をするのは当たり前だそうです。こちらは日本脳炎と異なりTBEのワクチンを接種しないと死亡する病気だそうです。最近MRワクチンの2期や不活化ポリオワクチンなどの接種を忘れかけていた方が年度末のためかお越しになります。