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柴胡桂枝乾姜湯

柴胡桂枝乾姜湯はわたしが最も苦手な漢方エキス製剤です。柴胡桂枝乾姜湯についていろいろな研究会で質問してみましたというかこれはと思えるお話をしてくださった講師の先生にお尋ねしますがなかなか納得のゆくお答は帰ってきません。柴胡桂枝乾姜湯は火神派でも使うので火神派の先生にも訊いたそして小金井先生の書籍も読んでみたが分からない。同じ講演会にお越しの元慶応ボーイのご親切な先生が講演会が終わった後遠くから来た私を不憫に思われたようで柴胡桂枝乾姜湯は併用する薬ですよ。と教えてくださった。柴胡桂枝乾姜湯は柴胡・黄笒で表面の熱を冷まし桂皮で表面の邪を除く、内部の虚を補う、血流を改善する。カロコン・牡蠣で陰虚を補う。とまり虚があるから絶えず邪正闘争が続いている。乾姜で陽気を補う。わかったようでわからない処方である。日本漢方では精神神経科領域で用いる薬つまり加味逍遥散と対比して記載してある。もう10年以上前に柴胡桂枝乾姜湯はそんなに虚証に用いる漢方薬でしょうかとの質問があった。虚証というのは乾姜が入っているからだと思います。カロコンン・牡蠣そして黄笒はそんなに虚証に用いる生薬ではありません。慶応大学の医学部は私立の雄ですが共立薬科大学と合併し偏差値が急上昇、新聞によると大阪医科大学と大阪薬科大学が合併するそうです。更には東北薬科大学が医学部を新設することが決まっています。医学部と薬学部が合併し日本の医療が進化すればよいのですが。わからぬことばかりです。柴胡桂枝乾姜湯はあたため冷やし潤し乾かすから難しい。