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シダトレンを開始するのはは12月まで

新規のシダトレンの投薬開始は12月の半ばまでに始めないと全国的に来シーズンに間に合わないばかりか、12月中旬以降5月までの間に新規のシダトレンを開始するとアナフィラキシーのリスクを上げます。12月中に第3週に突入していなければいけません。花粉飛散によりアナフィラキシーのリスクを高めます。ところで杉の木を植林していない沖縄・北海道ではシダトレンによるスギ花粉の治療は行われるのでしょうか。いいえ行われないようです。しかし、考えてみると転勤族の方がシダトレンを継続的に行ってゆくには沖縄・北海道でもスギ花粉の治療が行われた方がよいと思いませんか?転勤でまたスギの植林を行っている地域へ戻るとなると沖縄北海道へ赴任中も継続しておかなければならないように思います。12月中に第3週を迎えることをシダトレンの投薬開始では求めています。12月末に開始をしないことが求められています。根性と粘りを要する治療であるスギ花粉症の舌下免疫療法はスギ効く治療ではありません。予防接種と同じで当初は有害事象の方が多いかもしれません。特に口腔内や口の周りの副作用が多いと聞いています。

抑肝散と抑肝散陳皮半夏

抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使い分けが分かる偉ーい漢方専門医を探していますがなかなかおられないようです。違いはオーソドックスに表現すると脾の弱さです。一番納得がいく説明は関西系統中医学講座の仙頭正四郎先生の御解説です。陳皮・半夏が入ると燥性が強くなる。いっぽう下向きのベクトルになる。抑肝散は釣藤鈎で肝気を下げる、柴胡で肝気を上げる当帰で肝血を上げる、川芎で肝血を上げる。漢方薬は仙頭正四郎先生にかかればベクトルです。ここまでは仙頭正四郎先生の系統中医学で理解できます。更に肝の子供の基本処方は抑肝散陳皮半夏、これもガッテンです。漢方の原則としては薬味が多い方剤は優しいという原則があります。肝の生薬である釣藤鈎と菊花が入っている釣藤散これも肝の薬です。二陳湯が入っていますから脾の気を動かします、石膏が入っており胃を冷やします。日本漢方では柴胡・黄笒・半夏で柴胡剤です。柴胡剤で眠くなると肝気虚が起こる可能性があるそうで非常に危険だそうです。いずれにしても抑肝散や抑肝散陳皮半夏+αでデパスやマイスリーから脱出したり減量に成功する例は多い。

色覚検査復活

色覚検査を平成14年の通達で亡くしたのはだれか?眼科学校医が検診でおとづれた時、最後にあらかじめ指定したお子さんを保健室に集めて再検査して保護者に書面で通知していました。わが子が来年入学するかもしれない市内の中学校は今年から色覚検査を復活させておられました。もう一人の子供が現在通う市外の別の中学校は色覚検査はしていませんでした。検査すれば男子の20人に1人ですからいくらでも見つかる。私のブログを読み色覚検査に訪れる中高生はパラポラです。色覚検査を希望者に実施するのは確実ですがいつ行うか?できれば来年一学期という話で全国の市教委と折衝中です。平成15年に廃止されつまり義務化されなくなり小学校4年生で希望者に同意書とって行われるようになりました。10年を経過すると大学や専門学校・各種学校へ進学する際色覚異常という項目で就業や入学がかなわない学生が散見されるようになりました。やっと重い腰を文部科学省もあげました。小学校で保護者と本人が知ることは職業選択の上で非常に有意義なことです。眼かい、養護教諭、チョウクを使う現場で授業をする教諭みんなが色覚についての知識を持つことは大切です。エピペンについての講演同様学校保健委員会のテーマとなればうれしい限りです。

貧血の話題

毎月10日は診療報酬明細書をオンラインで送る期限日です。鉄欠乏性貧血のTIBCとUIBCの返戻付箋の話題は全国で起こっているようです。新しい良い検査法ができたから28年3月に削除されるのかと思いきや違うんです。私のブログにも多くの検索がかかっています。RIA法とはラディオイムノアッセイで放射性同位元素を用いる為好ましくないということで比色法を用いて検査をすることに変更になった様子です。保険点数が31点が11点で医療費の抑制かと思いきや放射性同位元素を用いることに問題があった。確かに検査センターにある試薬がいきなり使えなくなったら検査センターは大損します。過渡的措置を設けることは厚生労働省の思いやり予算のようなものですね。しかし社保支払基金も国保連合会も大変です。いきなり除外ではなく過渡的措置を設けるなんて今までないからです。これは診療報酬を請求するうえでどくろマークか地雷を踏むようなものです。TIBC=UIBC+鉄は学生時代からの常識です。新しいすぐれた検査が誕生したのかと思いましたよ。