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そうはいわれましても

今日は予防接種日和で朝から好天に恵まれました。〇歳児さんの四種混合ワクチン、不活化ポリオワクチン、Hibなど〇歳児さんと成人の麻疹単独ワクチン等天気が良いので待ってましたとお越しになりました。そこでいわれたのがインフルエンザの予防接種したけどなった。一家でかかった。みずぼうそうの水痘ワクチンを自費でうったけど罹った人がいる。などなどおっしゃりたいことは分かります。予防接種は万能薬ではありません。インフルエンザに関して言えばマスクを着用してもインフルエンザ感染リスクを優位に減らすという明確なEBMは存在いたしません。N95マスクと普通のマスクのランダマイズドstudyでも優位さがありません。マスク茶口調を科学してもそんなものです。抗インフルエンザ薬とて1日早く夏が下がる薬です。脳炎肺炎の予防薬ではありません。来年から受けんとこかなと言われていました。水痘やおたふくは海外では2回接種推奨であることは昔から明らかです。日本では1回接種をしているかどうか?行政が言う「意識の高い保護者の方」は2回しておられますがなかなか2回接種している人は大変少ないのが現状です。インフルエンザに関しては2回接種して2回かかるお子様は多い。うちの子もです。今まで何度か2回かかりました。

エピペンとヒヤリハット

エピペンは私のクリニックでは食物アレルギーではなく八チアレルギーの方に圧倒的に多く処方しています。最近は私のブログやHPにエピペンのうつタイミングや保管方法で検索いただく事も少なくない。食物アレルギーのヒヤリハットは圧倒的に家庭で起こります。しかし、エビがだめならカニ、カニがだめならエビを食べたことがないというご家庭が多い。甲殻類のアレルギーはなかなか寛解しないといわれています。キライなのか?アレルギーなのか?食物負荷試験ができる施設は限られています。エピペンシンポジウムで「食物アレルギーひやりはっと事例集2012」というのが存在し藤田保健衛生大学小児科アレルギーリウマチ研究会のアレルギー支援ネットワークのHPからダウンロードできるそうです。
目の前にいる人がアナフィラキシーになったときあなたはどうしますか?そして相手が子供ならどうしますか?予防接種でアナフィラキシーになったら保護者同伴のはずです。数十万分の一から数百万分の一の確率で予防接種後30分以内ににアナフィラキシーが起こる。保護者でない人が子供に筋肉注射をすることは大変勇気がいる。教職員の方とて同じ思いでしょう。学校に看護師免許を有する養護教諭が配置されているとは限らない。ましてやエピペンを児童がうつのを拒んだ場合どうするか?ここまでの想定はなかなかできていないのが現状です。くしゃみをして口の中のヨーグルトがアレル―を有する子供の顔にかかり顔が腫れたらどうするか?実際にあったようです。誤食ばかりが問題ではありません。