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エピペンとヒヤリハット

エピペンは私のクリニックでは食物アレルギーではなく八チアレルギーの方に圧倒的に多く処方しています。最近は私のブログやHPにエピペンのうつタイミングや保管方法で検索いただく事も少なくない。食物アレルギーのヒヤリハットは圧倒的に家庭で起こります。しかし、エビがだめならカニ、カニがだめならエビを食べたことがないというご家庭が多い。甲殻類のアレルギーはなかなか寛解しないといわれています。キライなのか?アレルギーなのか?食物負荷試験ができる施設は限られています。エピペンシンポジウムで「食物アレルギーひやりはっと事例集2012」というのが存在し藤田保健衛生大学小児科アレルギーリウマチ研究会のアレルギー支援ネットワークのHPからダウンロードできるそうです。
目の前にいる人がアナフィラキシーになったときあなたはどうしますか?そして相手が子供ならどうしますか?予防接種でアナフィラキシーになったら保護者同伴のはずです。数十万分の一から数百万分の一の確率で予防接種後30分以内ににアナフィラキシーが起こる。保護者でない人が子供に筋肉注射をすることは大変勇気がいる。教職員の方とて同じ思いでしょう。学校に看護師免許を有する養護教諭が配置されているとは限らない。ましてやエピペンを児童がうつのを拒んだ場合どうするか?ここまでの想定はなかなかできていないのが現状です。くしゃみをして口の中のヨーグルトがアレル―を有する子供の顔にかかり顔が腫れたらどうするか?実際にあったようです。誤食ばかりが問題ではありません。