記事一覧

眠る薬をください

眠れないときはどうなさっていますか。漢方薬で何とか眠れるようにしてくださいと言われます。中にはマイスリー8錠を毎日飲んでますという方がお越しになる、どこから入手するのかわからない。漢方薬でといわれ,どうぞお越しくださいといってしまった。いきなり漢方薬ですべてがいけるわけなくベンゾジアゼピンに漢方薬をONしようとしたら怒って帰ってしまった。電話では状況がわからないからとにかくお越しくださいとしか言えない。反跳現象や依存に耐性そう簡単にデパ中から抜け出すことはできない。私は最近デパスなどベンゾジアゼピンは最初に処方するときやめる時のイメージを抱いて処方する。コンスタンなど6錠から5錠に来院するたびに一錠ずつ減らしている。最近子供さんの昼夜逆転などには大変漢方薬が効果を発揮している。保護者の方がかんっぽう薬がそんなに早く効くわけないし何がよかったんでしょうかといわれこれは漢方薬が効いているんですよというと半信半疑な方が多い。体内時計の調節薬ロゼレムもよいが漢方薬もよい。

漢方診療わざとこつ

(株)ツムラさんに製薬協の適応外使用に関するGLが重く影響し我々医師にも影響が大きい。適応外の内容について本社のチェックが入るようになった。そして講演内容についての資料配布がなくんまった。復習用にと参加しただけがいただけるDVD.そしてDVDも配布禁止の憂き目にあっている。漢方薬についいていっぱい勉強してきたのでまだよいがこれから漢方薬の勉強をしようという輩には重い負担です。私は今も漢方の勉強にいっぱいお金を使っている。関西系統中医学講座は10回20000円ですがそれでも医師の参加者が高いと書いていた。働き方改革の行く末はどうなるのであろうか。大分県の副医師会会長の織部和宏先生の新しいご著書を買ってみた。神戸大学ご出身の織部和宏先生は神戸姫路岡山辺りに東京の帰りに良く講演に来られた。昔はご自身のノートを板書するスタイルだったが近年はパワーポイントのスライドに変わっている。最近は博多で某メーカーさんの講演を聞く。漢方診療わざとコツは織部和宏先生のご著書である。ツムラの漢方スクエアが廃止になり織部和宏先生の著書が世に出たから皮肉なものです。(株)ツムラのパンフレットや雑誌がすべて消えた、いったんすべてなくすのだそうです。

急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた

私は普段生薬を考え漢方診療を行っている。生薬を考える応用がきく。系統中医学とエキス漢方ZtoAで最近患者さんに良かった、よく効いたといわれるようになっている。6月は日曜日に3回仙頭先生の講演を聞いた。残り一回は博多まで仙頭先生の講演を聞くため行くはずだったが自分の講演会のスライドづくりで行けなかった。なんでも理論的の解説できるのが仙頭ワールドです。1010を見て仙頭と読み替える。これがすべての基本だと思う、言葉遊びでは済まないORIGINALITYがある。源草社から出版されている急性期漢方マニュアルは理論はない。急性期漢方マニュアルは大学の先生が書いた書籍です。ただこんな病気にはこんな薬を使うという発想です。用語解説やきれいな図が入っている。妊娠中飲んでもよい漢方薬まで書いてある。いまの時代妊娠中に服用してよいというのはとても言いにくい。EMBがないからである、もしも生薬に未知の作用や副作用があったら困る。急性期漢方マニュアルには加味逍遥散と抑肝散そして女神散の違いなど普通の漢方を学んでいる人に良いと思う。系統中医学ではそんな考えはしませんと仙頭先生に言われそう。社学者には素敵な書物と思う。

補中益気湯なら加味帰脾湯がすき

加味帰脾湯の錠剤は27錠、補中益気湯の錠剤は18錠そこまでして錠剤が良いですかと患者さんに尋ねるとはいと答えが返ってきます。若い女性中心に漢方薬の錠剤カプセルが人気です。補中益気湯と加味帰脾湯の違いについてかんさいけいとうちゅういがく講座のテキストを復習した。気の巡りは補中益気湯ではしょう麻、加味帰脾湯では補中益気湯の陳皮は加味帰脾湯では茯苓、加味帰脾湯では山梔子で上焦の熱を冷ます。竜眼肉酸棗仁遠志で心に配慮する。さらに桂枝加竜骨牡蛎湯や酸棗仁湯、甘麦大棗湯を補中益気湯と使うとよい。なるほど、ガッテンガッテン。人参養栄湯は心血を増やすために遠志五味子が配合される。一方加味帰脾湯は上に持ち上げるため柴胡黄耆木香で気を持ち上げており四物湯から芍薬地黄が除かれている脾不統血に加味帰脾湯というが生薬でみると統血する生薬は配合されない。4月から不眠症にZDRUGやベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方できない。デパスやマイスリーを服用されていた人は混乱が起こった。可能なら五臓の心にの働く漢方薬をベンゾジアゼピン系を試す前にお試しいただきたい。補中益気湯は有名だ加味帰脾湯はもっと素晴らしい漢方薬です。帰脾湯がしていることは心に気血を供給するため脾を盛り立てて気血を上方に誘導することです。

辛開苦降

呉茱萸には辛苦熱の性がある。辛苦は辛開苦降につながる。わかった何で呉茱萸があたためるのに気を下すか。以前から不思議でずっと考えていたが生薬学の中国の教科書に記載がある。辛開苦降の働きで熱の性質がある呉茱萸に気を下す働きがあるんですね。呉茱萸には散寒止痛、散寒燥湿、下気、疏肝散寒、助陽止瀉の働きがあるようだ。下気と記載がある。逆気をおろし肝寒で胃を犯す嘔吐に良い。しゃっくりや嘔吐のベクトルを下向きに誘導できる。辛開苦降といえば半夏瀉心湯の言葉と私は理解していた。ミカン科の呉茱萸には不思議な働きがある。おなかを温めて寒を散じて肝の滞りを解くとの記載がある。麻黄の代わりとなる生薬はない、同じく呉茱萸の代わりもないと考える。先週から生物製剤ゾレアの講演会が姫路商工会議所で続く、しかし私は漢方薬が好き。ゾレアも日本で発売後10年、シリンジ型製剤が発売された。IL-5に負けることなく頑張ってほしい。誰か気管支喘息でなくじんましんでゾレアをという人はいないだろうか。シリンジの登場で攪拌機をお借りしていたが返す日も近い。学術講演会に先週は昭和大学の教授が姫路来られ、今週は名古屋市立大学の教授が姫路に来られる。すごい。

呉茱萸

呉茱萸はごしゅゆと読みます。小さなミカンのようなものです。呉茱萸は不思議な存在です。呉茱萸は温めるのに気の巡りは下向きです。温める薬は気を上向きベクトルに誘導することがあたりまえです。生薬のお話はかなり空想的です。下の方が冷えて上の方に虚熱がある状態です。頭痛や肩こりで足が冷えて顔はカッカする人にかなり当たります。まずい呉茱萸湯。しかもジュンコウのエキス製剤を使っているからおいしくない。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯、11味入っているが九味檳榔湯には呉茱萸が入っている。片頭痛に呉茱萸湯というキャッチコピーがないのは冷えに配慮することが必要な処方だからです。呉茱萸湯に比べて九味檳榔湯の呉茱萸は飲めない人が少ないと仙頭先生がおっしゃっていました。ジュンコウの呉茱萸湯はトウモロコシでんぷん入りです。賦形剤が乳糖ではありません。片頭痛とかしもやけなど足は冷えるが上の方つまり顔面で大騒ぎの状態に良いようです。陽虚で熱が上浮した状態で脾胃や肝の冷えた状態に使います。もともとの実熱に使うとのめない生薬です。

今日も一日系統中医学講座

二週前はZtoAin名古屋、先週は飯田橋でエキス漢方ZtoAそして今日は梅田で関西講座系統中医学講座三週間頑張りましたのでつかれています。脾について今日は学びました。梅田につくと長い行列、手荷物をあづける人があふれていた。G20の影響は大きい。御堂筋線の梅田駅でも普段の日曜日にはいないところに警察官、ゆかたまつりが二日になるわけだ。ホテル阪急インターナショナルの横の劇場もレクサスのコンサートで大賑わい。ひとひとひと。寒いくらいにクーラーがよく効いた部屋で感動的に素晴らしい講演でした。劇場型のご講演をなさる医師はみんなスライドを読まずに講演する。坂崎弘美の講演会も感動的でした。あとは私がいかに復習して自分の診療の中に組み込むかです。いかに復習するか?何度復習するか。繰り返し復習して仙頭正四郎先生や坂崎弘美先生の素晴らしいところを取り入れたい。

医療安全研修の司会してきました

明日と今日はゆかたまつり大賑わいの姫路駅前。お昼はシャワーのためか人がいなかった、夕方には桜の時期よりも多い人が歩いていた。ジバサンビルで医療安全安全研修会の司会が当たっているので出向きました。ホテルグランビア大阪でエパデールフォーラムに誘ってもらったがこればかりは仕方ない。明日は関西系統中医学講座。大阪で前泊も考えましたがもったいない。姫路駅前とお城を結ぶ大手前通りの東側には夜店が出せないようだ医療安全研修もいろいろある。接遇もある、ハインリヒの法則もある、そして今日のように感染症のお話もある。WALKINGDICTIONARYのような感染症認定看護師さんのお話でした。なんせエボラ出血熱と結核以外で姫路の感染症拠点病院の看護師長だから素晴らしいお話でした。一番びっくりしたのは世間による手洗いよりも擦式のアルコール消毒が良いそうだ。手を洗うことについて約100分講演を休憩なしで聞いた。約50人の医療従事者はほとんど女性だったが熱心に聞いておられ、質疑応答も充実した。

小児心身症の漢方薬

小児心身症でよくなった方が続いた、14日の処方でこのままという人は少数です。起立性調節障害で起きられん、毎日13時起床のお子さんが1ヶ月もせず学校へ行きだした。朝7時30分に起きれたとうれしそう。4週間分にしようかというと14日が良いとのことです。薬を変えてあとから次第に良くなっている。舌下免疫療法でも漢方診療でも次回もこのきたほうが良いですか?最近時々保護者から聞かれる。舌下免疫療法ではチェックシートに月一回受診できますかとの質問がある。はいと答えているのに保護者は帰るときに確認するように次回も子どもも一緒に来たほうが良いですかとおっしゃる。なんとこれは保険の療養規則違反の無診療投薬に当たる。無診療投薬に該当するから本人来ないのはドラッグストアの世界です。ドラッグストアでは物を買う意識が高いところ、公的なお金を使う保険とドラッグストアを同列に考える人が多すぎる。無料だから公的なお金を使う意識が希薄。訴訟にもなる無診療投薬のみは昔からの悪い慣習です。いまだに薬のみがあると思う人が意外とある。舌下免疫療法やめる人が多すぎる。

不登校の漢方薬

漢方薬の講演会で基幹病院の小児科医が葛根湯処方で学校に行けるようになったお子さんがいると語ってた。私も少ないながら学校へ漢方薬で行けるようになった体験をしている。これもひとえに三河湾漢方セミナーや小児漢方懇話会で学んだ知識が有効です。本来は眼科さらにはアレルギーなので漢方薬の人に長時間使うと患者さんが怒る。今年も小児漢方懇話会に参加するつもりです。同じ時に眼科医会の眼科生涯教育講座が有楽町のビックカメラの上で開催される。小児漢方懇話会フォーラムは丸善の上で行われる。歩いて移動できる。早速参加申し込みしました。名札をご用意くださるそうです。漢方薬で治療してくださいといろいろな病気の方が来られる。線維筋痛症の方のリリカが不要になったのがびっくりです。関節リウマチはMTXの世界なので漢方薬では弱い。しかし、除外診断の線維筋痛症には漢方薬がよいかもしれない。起立性調節障害で不登校には意外とあるいはびっくりするくらい漢方薬が当たるときがある。三河湾漢方セミナーや小児漢方懇話会そして小児漢方懇話会フォーラムのおかげです。