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薬を飲んで寝よう

GABA系に作用するベンゾジアゼピン系非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬もアルコールも浅い睡眠しか得ることはできません。ベンゾジアゼピンとアルコールが同じGABA受容体に働くことがわかっていてもベンゾジアゼピン系睡眠薬は怖いがお酒ならOKという人が多い。有名飲食チェーン店の方が眠れない、交代勤務になり眠れないとお越しになりました。スポレキサントでは眠れないだろうとベンゾジアぜピンの処方しました。次回どうなっているだろうか。最近重篤なうつ病の方が見えてあれこれやっています。昔からお世話になっている方です。寝られないとおっしゃるのでNaSSaのミルタザピン(15)を0.25錠、抗不安作用を期待してリーぜ、エチゾラムなどいろいろ処方をいじっています。最初はスポレキサント単独でしたが全く無効でした。患者さんは寝たい気持ちと薬に依存が生じたらどうしようという気持ちが交錯しておられます。エチゾラムを近くで処方されていたそうです。NaSSaは眠くていやという人が多いため0.25錠にすると眠れないそうです。漢方薬の出番はだいぶ先になりそうです。うつ病の人は人生の重要な決断をしてはいけない。

ノベルジン錠

ノベルジン錠について勉強しました。ノーべルファーマのWILSON病のお薬が亜鉛の補充療法に有用かもしれないという要望を受け低亜鉛血症の効果効能を持って登場しました。療養病棟で働いていると経口摂取できない患者さんいっぱいいます。そして適応外で胃潰瘍の薬が亜鉛を増やすために使われています。ノベルジンの半減期は2時間です。投与時と用量変更時には採血での亜鉛の濃度チェックが望ましいとされています。早速訪問診療の患者さんで亜鉛の血液中濃度を調べてみました、66でした。ただ安いお薬ではありませんので経過を見ることにしました。これがサプリメントだったらいっぱい売れてブームになりそうな気がします。亜鉛が不足したときの症状は味がわからない、皮膚炎、脱毛、傷が治りにくい、口内炎、元気がない、貧血、身長の伸びが悪い、食欲が出ない。いろいろ症状が多彩なのは300種類以上の酵素に不可欠だからだそうです。肝疾患、褥瘡、慢性炎症性腸疾患、じん不全など多彩な病気に合併します。血清60μg/dlから80μg/dlは潜在性亜鉛不足、60μg/dl以下は亜鉛欠乏症です。ザラカムに後発品が出るそうです、ブログ系最近のお話だったので残念です。各社の本社からこのブログが監視されている。4月に姫路市薬剤師会で講演させていただきましたが4月からは講演するとき事前に製薬メーカーが事前に閲覧し不適切な内容はお話できないようになっていると今日来たMRさんがおっしゃっていました。難しい時代です。

エンシュアリキッドで軟便

エンシュアリキッドを服用してアヒルのような便が出る人を見ています。なぜかといえば投与の速度に問題があるそうです。ゆっくり投与すれば改善することが多いみたいです。どうすればよいのか難渋してます。漢方薬の有効な例があると聞きました。在宅で訪問診療でうかがっている方が発熱されています、CRPが4、白血球が8600でレボフロキサシン500を服用していただいていますがどうも無効なので今日はフロモックスに変更しました。漢方薬でうまくいくのはまだ処方していませんので分かりませんが先日ひめじへお越しになった丹村先生がヒントをくださいました。漢方薬の人参湯か真武湯を併用するとうまくいくというものでした。フロモックスを使えば余計に便が緩くなります。エンシュアはエンシュアHに変更しました。また機会があれば採血をして亜鉛を調べたいと思います。WILSON病の薬であったノベルジン錠が低亜鉛血症に保険適応になったからです。味覚異常が患者さんにはあり創傷治癒遷延を合併しています。今までは胃潰瘍の薬を低亜鉛血症に適応外で使っていましたがこれからはノベルジンの時代です。

薬を60日ください

今どき高校生でも薬を保健神慮にもかかわらず、60日頂戴と初診時からおっしゃる、また薬を出せるだけという人もいる。小泉内閣の規制緩和でコンタクトレンズ診療も無茶苦茶、さいきんひんかい交換コンタクトレンズによる巨大乳頭状結膜炎が非常に多くなっている。60日ご入用なら出してくれるところへ行ってください、60日処方は漢方診療ではないとお話しします。アトピーの外用薬も持っていて安心するだけで副作用が出た時困る、アレグラ含有配合錠で動悸がしたり血圧が上がった方がいる、次回受診まで申告されない、薬だから漢方薬でも副作用が起こる、意外と多い。いまだに漢方薬は副作用がないからねとおっしゃる方も多い。私はそばでも副作用でアナフィラキシーもショック起こりますとお答えしています。昨年4月から30日を超えた処方はやめなさいと言われてる。おっしゃっているのは近畿厚生局などの全国の厚生局です、レセプト上なにも問題はない、しかし近畿厚生局が立ち入り検査に入った時30日を超える処方が問題になる。30日を超える処方を避けるため分割処方なるものも登場している。30日ごとに薬局へは行くものです、開業医へ紹介して足りない処方を開業医が処方する。どうせそのような輩は30日を超えて長期に処方しても来るのが面倒で服用しない。シダトレンが発売時に舌下免疫療法の講習会が東京で行われたが1ヶ月処方になっても14日のほうがどろっぷあうとがすくないと臨床治験を担当された大学の医師がお話しくださった。残薬を管理する方向に今向かっている、往診など在宅医療へ向かっている。訪問診療で窺っている方がCRPが上昇し細菌感染を疑い広域の抗生剤を投与したが効かない、抗生剤を今週は休止して週明けにバルーンかネラトンを用いて採尿することになった、培養結果が出るまで日がかかる。