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舌下免疫療法

いよいよアシテアとミティキュアというダニの減感作療法の新しい薬が登場します。錠剤を二分間なめる治療です。3年以上の継続が必要です。第二回総合アレルギー講習会のテキストが届きました。P333からP343まで舌下免疫療法についての記載がある。どなたかおられないかとカルテを見ていたがスギの方が多い。昨年この時期にスギが改善したら人生が変わるとシダトレンを開始した人が多い。ほとんど皆さん続いています、しかも新規導入も進んでいます。兵庫県はeーlerningを受講した医師が多いにもかかわらずシダトレンを用いて治療を受けておられる方は少ないそうです。企業のCOMPLINCE重視の姿勢の表れかもしれません。SGLT2阻害薬の講演でABCDEと薬の名前を羅列した講演があった、誹謗中傷に当たるかどうかという話がある。事実を述べた化けのように思う。シダトレンは冷所保存だが本日発売になるアシテアそしてこの後登場するミテイキュアは常温保存です。どちらが良いという議論に全く至ります。JAUという単位だけからいうと効果が違うかもしれません。ダニの舌下免疫療法ははスギ舌下免疫療法より副作用が多いとのうわさもある。ところでe-lerningを受けて思いましたがシダトレンやアシテアは受講番号が100番ぐらいでしたがミテイキュアは受講番号が大きくなっています。つまり世の中の関心が高くなっている可能性があります。

臨床研究いろはにほ

統計的優位とは薬の力と会社の努力の掛け算だそうです。臨床研究いろはにほというタイトルの本を書いておられる東京大学の山崎力先生のご講演を聞く機会を得ました。難しくてよく分からないところがありますが臨床研究の読み方とらえ方についての話です。臨床試験はあまりにも大規模ではいけないそうです、大きいことは必ずしも良いことではないそうです。COI講演会の縁者が提示するスライドです。COIは対等な関係でないといけないそうです。ヒトには無数のの利害関係が存在する。メタ解析が行われ始めて40年です。UROKINASEは1980年代にメタ解析でその有効性が認められたそうです。また解析はあてにはならないそうです。ではどのように論文を読んでゆけばよいか?東京大学の山崎力先生おすすめです。まずはタイトルを読む、次にイントロダクションの最後の段落を読む、DISCUSSIONの最後の段落を読む、図表を読むがRESULTSは読まなくてよい。と私のノートには書き写している。臨床試験は大規模な方が良いかといえば必ずしもそうではないそうだ。先日、舟形スタデイとともに久山町の疫学調査について九州大学の先生の話を聞きましたが人口がほとんど移動しないその陰には市街化調整区域にあることが大きいそうです。さらには保健師の健康指導はあっても九州大学の疫学調査をする医師は介入しないそうです。日本発のデータを注目する久山町疫学調査です。統計はむずかしい。