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私の頻用処方

私の漢方薬の処方量をMRさんに教えていただきました。こんな形で私の頻用処方を教えていただけるMEDICAL REPRESENTATIVESは面白い。まんべんなくお使いいただいていると従来言われてきたが初めてご教示いただいた。他社でお若いMRさんに代わり他社でも初めて○番を使ってくださいと言われた、そして目の前の調剤薬局にいろいろな漢方薬メーカーのエキス製剤があるのにびっくりしましたともいわれました。ひょっとしたらこれをすべて自社のエキス製剤に変えたいと思ったかもしれません。確かに調剤薬局の棚にはいろいろな会社の漢方エキス製剤が入った箱が所狭しと並んでいます。さらには西洋薬はジェネリック医薬品の比率75パーセント目指し先発医薬品とジェネリック医薬品は1500種類以上並んで恵まれた環境で毎日診療を行っています。ということで私の頻用処方がわかりました、系統中医学講座で学ぶおかげで巡るあるいは流体を意識した処方が多いのが特徴でした。

慢性疼痛

慢性疼痛で苦しむ方が多い。侵害受容体性疼痛と神経障害性痛にリリカはなかなか難しい。もともとてんかんのお薬ですから確かに使い方も難しい。リリカを使うときは必ず25mgから導入しています。そして今も毎日25mgを服用している患者さんがいます。75mgではふらつく患者さんがいます。25mgでよく効きます。SNRIの抗うつ薬には4つの適応があります。うつ病、糖尿病性神経障害、腰痛症、繊維筋痛症です。痛みの漢方治療を求める方は多い。不通則痛、不栄側痛、付柔側痛と中国の四文字熟語にもいろいろあります。線維筋痛症の方を訪問診療開始いたしました。訪問診療の患者さんは私が漢方専門医、アレルギー専門医、眼科専門医であることはご存じありません。線維筋痛症は原因がわからない病気です。リリカ、トラマドール合アセトアミノフェンのトラムセット、SNRIが薬として認められています。漢方薬では痛みは冷えが多く凝集していると考える流派もあります。ただし炎症と考えると温めるだけでは無理そうです。やはりマグらせることが大切だと思います。

鍼灸どうですか

漢方診療をしていると時々鍼灸はしないのですか?と言われる。東京医療福祉専門学校、東京衛生学園さらには神戸の市役所の西側へ毎週月曜日通ったこともある。学生さんにとても親切にしていただいた。だらかある程度というかまあまあ話に入っていける。医師免許は医療の世界では歯科医師の仕事以外万能です。その気になれば鍼灸師の仕事もできる。問題はドクターフィーです。無料で鍼灸はしないと診療報酬はない。だから途中からやめた。自費で徴収すると混合診療になり捕まる。患者さんには関係がない話です。高脂血症の患者さんにEPA/AAを見たら0.2もない。 ゼチーアかそれとも魚油エパデールかロトリガかと悩みエパエデールを処方しました。そして225を算定したらなぜ今日は高いのか?聞かれた。こんな話は患者さんには不思議な話です。私のところへ漢方でお越しの方はみんな自己負担金600円以下の支払いです。お金をいただき鍼灸を併用したら混合診療になる。先日糖尿病の講演会の講師の方が1分と20分の栄養指導を行っているとお話しされ質問でお金をいただいているかと質問があった。お金は一部はいただいているとのお答えでした。自己負担金が上がると生活保護や公費の保険証の方以外お金の負担が重く来院されなくなる傾向がある。                    

人参養栄湯

人参養栄湯はあまり使わない。十全大補湯はもっと使わない。メーカーさんの話では最も私が使っているのは加味帰脾湯だそうです。錠剤も顆粒もお好んで用いているみたいです。十全大補湯も人参養栄湯は気血相補薬なのでかなりの確率で有効です。私自身は弁証しなくても患者さんが効くから面白くない、しかし人参養栄湯は研究は進んでいるようです。マクロファージIL1、IL6そしてGM-CSFなどを介して働くそうです。ドライアイ、ドライマウス、鉄欠乏性貧血、肝硬変に伴う血小板減少症など西洋薬が及ばぬ領域でも有効なようです。しかしこれらの症状は添付文書には記載がない。病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血とメーカーの添付文書には記載がある。西洋薬メーカーのMRさんの説明は添付文章を読むだけになっています。少し漢方薬メーカーと西洋薬のメーカーでは温度差がありそうです。企業は添付文書に記載されたことだけを医師に紹介する。しかし、ブログにだれか見知らぬ方が勝手に記載されてびっくりの一週間でした。あれからはや一週間です。

5色

中国思想は何でも五つに分ける、つまり東洋医学ではすべてを5色に分ける。陰陽五行の理論がが東洋医学の原流です。緑内障の権威である熊本大学の教授の谷原秀信先生のはなしの中でこの五色が出てきた。眼科の超慢性疾患の緑内障には緑がついている。青か緑か?信号の色と同じ問題です。青内障か緑内障?青信号は実は緑です。中国の五行には青赤黄白黒がある。一方日本の眼科は南北朝時代の馬嶋流が源流だそうです。最高そして最古が馬嶋流です。そして藤田保健衛生大学や名古屋市立大学の真島先生が現代におられるそうです。今でも発展途上国ではあるそうですが白内障が進んだ針を刺して硝子体に白内障が進んだ水晶体を落とすことを平安時代に行ったと医心方に記載があるようです。江戸時代までは宗教的医学そして蘭学が長崎に入ってきた、さらに明治時代になると僧医が禁止された。そして西洋医学一本の道が始まった。週の半ばに台風が来るようです。今年は抄読会の容易でNEW ENGLAND JOURNAL OF MEDCINEの論文のやくのため瀬戸内コロキアムには行けませんでした。

黄連解毒湯合加味逍遥散

黄連解毒湯合加味逍遥散がHOTFLASHと発汗過多症には良いそうです。どちらの方剤も配合される山梔子はくちなしです。最近庭先のくちなしの白い花を見なくなりました。茵沈蒿湯、温清飲、黄連解毒湯、加味帰脾湯、加味逍遥散、荊芥連翹湯、五淋散、柴胡清肝湯などが山梔子を含んだ処方です。きれいな白い花をつける山梔子つまりくちなしですが腸間膜動脈閉そく症で注目されています。ABDOMENのCTSCANをとると腸間膜動脈に一致して石灰化がみられるそうです。ACUTE ABDOMENとして発症するそうです。今日は神戸で兵庫漢方談話会に朝5時起きで参加してきました。佐久中央病院の長坂和彦先生が講師でした。HOTFLASHと発汗過多には加味逍遥散合黄連解毒湯が良いそうです。加味逍遥散単独では聞かないらしい。私は黄連解毒湯カプセル単独で有効な方が多いと思います。しかしながら山梔子と腸間膜動脈硬化症の話を聞き控えています。この時間にはBLOGが書ける良い時代です。

保険の話

兵庫県眼科医会総会の前には眼科の保険の話がある。西播臨床漢方研究会の前には漢方薬の保険の話がある。漢方エキス製剤2剤満量は認める、さらには15グラムの範囲なら3剤で15グラムも認める。ここまで譲歩を引き出していただいた審査員の先生方のご尽力のたまものだと思います。4月に診療報酬改定が行われました。今話題の30日を超えた処方は保険審査の問題ではありません。これは近畿厚生局の監査が入った場合の問題です。カルテの記載の問題であるとのことでした。症状安定、連絡OKなら良いとのことでした。また、200床以上の病院では分割処方や開業医への紹介を求められているそうです。皮膚科の外用薬も30グラムに抑えるという話を聞く。ヒルドイドクリーム15本くれと言われたことがある。それもスイスにいる孫のクリーム15本。断ったらお越しにならなくなった、もうこの世にはいないようだ。30グラムを超えて出すバカはいないと思ったがよそでは出るといわれた。絶対に行列ができる皮膚科でそんなに処方するわけはない。

漢方薬の番号

漢方薬には背番号がついている。葛根湯は一番、しかし、東洋薬行は13番、三和生薬では17番だそうです。漢方エキス製剤を開発したのコタローさんですが多品目を発売したのはツムラさんです。そこで多くの品目を有するツムラさんの研究者のノートに記載された番号が共通の番号になったとの記載を日経オンラインで見つけました。確かにコタローさんから大昔に九味檳榔湯の錠剤を残しておけば面白かったと聞いたことがあります。確かに九味檳榔湯が飲めない人はいます。錠剤があったらうれしいです。温制の寫下薬は九味檳榔湯と治打撲一方ぐらいです。大黄と芒硝や桃仁・牡丹皮で冷やす緩下剤が多い。ツムラとクラシエでは私の頻用処方である加味帰脾湯の番号が違う。講演会でノートをとるには背番号が大いに役立つ、難しい名前ではなく番号を書くと早く記載できます。4や42は縁起が悪いからのけているそうです。クラシエの加味帰脾湯は402そうか42を避けるために0を入れたんだ。いろいろ調べる人がいるもんだ。

人参

お種人参は奈良のもりの農園が有名です。人参は日光に弱く虫に弱い。徳川吉宗が栽培を奨励したお種人参は湯通ししてあるから長期保存が可能です。最近正官庄の紅蔘末がかなり爆発している、日本東洋医学会のブースで大木製薬のMRさんにだれか医師をご紹介お願いしますといわれたが姫路にはそんな漢方に造詣のある医師はいないとお答えした。いまだに八百屋の人参と西洋ニンジンを鑑別できない方が多い。西洋ニンジンはカナダなどで多用されるニンジンで温性がなく、夏バテに本来良いとされ気陰両虚に用います。八百屋の人参はせり科、漢方薬の人参はウコギ科です。私は八百屋のニンジンの大きな塊は食べることを好まない。もし、比叡山で修行中なら飲み込む。黄色い沢庵が嫌いな私は比叡山では飲み込んでいた。そもそも比叡山では沢庵をぼりぼり食べてはいけない。音を立てないのが修行です。黄色はアレルギー学会専門医の私には黄色2号の塊に見えます。黄色2号はアスピリン喘息に至ります。コンビニ弁当には黄色2号がいっぱい入っている。

通導散

今日は潰瘍性大腸炎の漢方治療を希望される方が姫路市街からお越しになった。瘀血と気虚でした。日本の漢方エキス製剤の駆瘀血剤で温めるものは通導散と治打撲一方です。以前名古屋の安保ホールでで坂東正造先生の講演を聞いたとき間質性肺炎の基本処方が通導散ですとお話しいただいた後ご年配の男性医師が通導散は?桃核承気湯と通導散を間質性肺炎で使い分ける方法を質問された。質問者の意図は?講師の先生が間質性肺炎の基本処方が通導散なのですとご説明なさって話は収まりました。一貫堂処方です。中医臨床通巻143号で兵庫県立病院の東洋医学研究所の所長の先生は一貫堂処方重視でで日本漢方的とのべている記事があります。私はかつて神戸大学まで仕事が終わった後この先生の講義を聞きに行ってました。さらには著書と弁証論治のソフトも購入しました。弁証論治のソフトで勉強したおかげで少しは所長の先生のお薬の使い方がわかります。一貫堂処方は日本漢方古方派とはずいぶん異なります。通導散は温める駆瘀血薬です。サフランという活血薬は保険で処方できる、昔の半額以下になっている。売れば売る穂赤字になるからあまり宣伝されていません。お茶にして飲むとよく眠ることもできます。