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受動喫煙と改正労働安全衛生法

平成24年には改正労働安全衛生法で受動喫煙に対する規制強化が期待されていました。受動喫煙に対する風当たりが強くなっていましたが今の与党になり国会議員の多数が喫煙者であり昨年11月16日衆議院が解散となり廃案になった改正労働安全衛生法がそのまま放置されていることをご存知でしょうか?その法案が再提出される気配がありません。改正労働安全衛生法は平成15年5月1日施行の康増進法を超えていません。職場のための喫煙対策ガイドラインも平成15年というから10年変わっていません。WHOのもとで作成されたFCTCににほんはひじゅんしています。日本はFCTCに批准しているからたばこの包装や広告をもっと控えなければならないそうです。例えば主要な表示面の30パーセント以上は健康警告表示に充てなければならないのです。全然できていません。族議員やいろいろたばこ関連で利益を得ている人も多い。控訴してないので東京地裁判決ですが受動喫煙に対する安全配慮義務が足りないと公務員が区役所に勝っています。暇といえば暇ですよね。然し兵庫県には受動喫煙防止条例があるんですね。知らなかったよ。

過重労働と睡眠

過重労働はなぜいけないか?睡眠が減るからです。睡眠が減るとうつ病や脳疾患心疾患のリスクが高まります。漢方薬の処方に来る方には睡眠の話をさせていただく事が多い。過重労働はメンタルヘルスケアとセットで話に登場します。36協定を結べば時間外労働は45時間までは許容されています。最近注目されているのがメラトニンです。メラトニンには4つの働きがあるとされています。脂溶性、抗酸化作用、睡眠作用、がんや老化にたいする作用があるそうです。過労自殺があれば〇○事件として後々まで会社の名前が残ります。社会からそしてネット上ブラック企業として語られます。日本人の睡眠は確実に減少している。スーパーコンビニなどで22時を超えても子連れがうろうろしている。残業ゼロを労働安全衛生法や労働基準法は目指しています。研修医は労働者であると知らしめた〇○医大耳鼻科研修医事件当時は研修医は勉強させてもらっているという意識が強かった。今の考えでは研修時間も労働時間です。私も疲れがたまっています、直近の2週間で当直5回講演会聞き入ったのが一回WEB講演会多数産業医学専門講習会で2.5日缶詰め昨日も夜20時から〇師会の委員会です。疲れています。今日は20時に患者さんがきます。あすは当直、明後日はこどもの三者面談、今日しか診察できない人です。神戸から戻ってこられるそうです。明日はわざわざ鳥取から患者さんがニデックのAA-2で調節緊張かどうか検診に来られるそうです。こっちが過重労働です。

研修医

私が研修医だった時代は研修医は医師ではないかの時代でした。私はK市の非常勤の常勤の立場でした。年金は研修医は給与が少ないから入らなくてよい。今考えてみると半分負担しなければならないから経費削減です。更に2年目から入った年金は共済ではなく厚生年金でした。3階建の共済年金ではなく2階建ての厚生年金でした。インターン制度が廃止され研修医制度になった。私は厚生年金を受給するのに12か月足りない。つまり研修医一年目が厚生年金だったら受給資格を有するのです。大阪の耳鼻科研修医の過労死事件で世の中が大きく変わった。研修医は労働者であり最低賃金ぐらいは満たさないといけないということを世の中に知らしめたのです。私は研修医一年目の12月24日は日曜日で日直でした。なんと救急車で来た患者さんがAAAつまり腹部大動脈瘤切迫破裂だったのです。おなかがパクパク拍動していました、すぐ先輩医師にコンサルトしました。確かに疑わしいと先輩にエコーをしてもらいました。やっぱりAAAでした。すぐに心臓血管外科コンサルトさらにオペの準備に入りCT室からオペ室へと患者さんは消えて行った。眼科に転向して一年目の12月24日みんなデートでいないからと今度は小児科の救急当番病院の当直を頼まれた。来たのはクループでした。デガドロンエレキシルを吸入してそのまま入院となりましたが民間病院にしては小児科の人梨状筋の病院だったので点滴先生お願いし良いですか?看護師さん小児の点滴慣れていなそうでした。何とか一発で入りました。12月24日当直すると普段は誰かいる医師がみんなさっさと帰ってしまう。

1.2ジクロロプラン

1.2ジクロロプロパンってお分かりですか?大坂で印刷業で胆管癌を誘発した物質です。胆管癌は決して多いものではない。1.2ジクロロプロパンがいよいよ今年の10月1日から健康障害防止措置が義務付けられています。1.2ジクロロプロパンが特定化学物質2類に分類されました。更に有機溶剤ですので有機溶剤作業主任者技能講習を受講して作業主任者を配置しないといけません。特定化学物質作業主任者はエチレンオキシドが特化物に入ってきたとき姫路の労働会館で受講と受験しましたがかなりの正答率がいる試験でした。したがって通らない人はいつまでも合格しないようです、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則、特定化学物質障害予防規則が改正になったいます。特定化学物質とは発がん性のある物質です。有機溶剤と用いられることから呼吸保護具や局排やプッシュプルそして1.2ジクロロプロパンを3年以上取り扱うと離職時に更にはかつて取り扱っていた方にアスベスト同様に健康管理手帳が必要です、また人数分の保護具の備え付けが必要です。健康手帳が交付されたら6か月ごとに指定医療機関において健康診断を無料で受けることが可能になります。この工場では地下室で作業していたから換気不足。24時間の交代勤務だったから余計に換気が悪かった、50人以上なのに産業医未選任
など法令義務違反などがみられたそうですが私が労働衛生コンサルト試験でたずねられた未知の化学物質には要注意であるということです。規制されていないものほど危険なものはない。

仕事があることはありがたいことです

医師には36協定等ありません。長時間労働当たり前の世界です。土曜日夜から月曜日の朝までの当直の仕事をいただきましたと思っていたら月曜日もどうでしょうか?とご連絡いただきました。といえども信頼をなくすのでちょっと無理とお答えいたしました。一人しかいない職種の穴埋めは大変です。薬剤師・管理栄養士女性が多い職場です。産休育休大変です。一人しかいない部署で育休・産休の職員を代わりを探すのはいずれも大変です。医師なんて労働基準法適応外です。応召義務という言葉でいつでも病人を診るようになっています。小さなときから親の姿を見て医師にはなりたくないと思っていたらうちの子供もわたしが休みの日も当直や専門医の更新のためとあちらこちらへ行って家にいないことが多い。そして、医師でなければあちらこちらへ遊びに連れて行ってもらっていることに気付いたらしい。子供たちには仕事がないため仕事を探している人が多くいること遊びに行くには保護者が必死で働かなければならないことなどを説明しました。祝日がうれしい人もいれば祝日に悩む人もいることは間違いないと思います。何をするにもお金がいる。仕事しているときにはお金を使わない。先日も県市民税が多く引かれてびっくりです。外で働くと多くの税金がきます。仕事があることはありがたいことです。当直外来何でも頼まれたら万難を排して働きます。以前は遠くから来られてましたが久しぶりにこの前木曜日午後は小野市から来られました。

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