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陰陽バランスで周期コントロール

女子以血為用、男子以気為用。女性は肝を持って先天とする蔵血。男性は腎をもって先天とする蔵精。素問に陰陽の調和が良ければ気血の調和が良いとの記載がある。また陰に問題がなくてその中に用を秘めておれば精神が安定し陰陽がかい離すれば正気が絶えるという記載がある。ある中医師によれば低温期は温経湯で滋陰養血あるいは三補三寫の六味丸、高温期は牛車腎気丸や四物湯さらには大防風湯で温陽補血が良いとされている。排卵で陰は陽に転じる。陰陽転化は重陽必陰、重陰必陽という言葉で表される。月経周期には早い、遅い、バラバラといろいろあります。腎陽はハードの部分で疏と泄をつかさどる。外は気血を巡らせる、泄とは妊娠不成立時不要な血海から血を排泄することです。腎陰は生殖のハード部分です。封と蔵をつかさどる。月経以外の時期に血海以外の出水門を閉めることです。大防風湯は温陽補腎養血。衝気は疏泄、任脈は風蔵に働きます。疏泄が盛んになるのは排卵期と月経初期です。疏泄により気血のめぐりをよくする。衝脈は12経脈の要衝です。任脈の任は任養の意味だそうです。

ブース

学会では各企業のブースがある。漢方エキス製剤の売り上げ一番と2番のメーカーさんが並んでいた。業界2番のブースには前のうちの担当がいた。業界一番のブースには大昔うちを担当していた方がいた。エレベーターのところで懐かしいですねとご挨拶しました。そしてブースへ行くと昨日のランチョンセミナーで資料で払ってしまって何もありませんとのことでした。そこで郵送をお願いしました。7月のコクヨホールの小児臨床懇話会でまたお会いできるかもしれません。テイコクのブースへ行くと今は日医工さんが販売しているとのことでした。正官庄の紅参末のところへ行くと紅参を煎じたお茶を少量いただきました。2回しかあったことがないMRさんが私のことを覚えて下さっていました。うれしかった。しかしやせた人を診ると病気をなさったというのが多かった。2週間後はフォーラムでアレルギー学会総会です。アレうrギー学会は午後に講習会があり18時45分まで早退できません。今日は早めにお暇しました。皆さんお疲れ様でした。

マリンライナーがとまりました

昨日、日本東洋医学会で高松に向かいましたがなんとマリンライナーが火災のため岡山駅で乗ったと思ったらこの電車は発車しませんと放送されました。岡山駅で待つこと90分でした。90分遅れで出発しました。運がないなあ。阪神間で私鉄を止めたら1300円だそうです、JRは救急隊の方がなくなられた事件からは請求を控えているそうです。今回はJR四国の話です。火災で電車止めたらどうなるんでしょう。ホテルから一歩も出ずひたすら睡眠をとりました。なんと4800円のホテルです、今時5000円以下で泊まれることは少ない。今朝の高松は小雨でした。朝8時には会場に入りましたがねっしな方で多くの方がお越しでした。朝9時から一時間の医療安全講習を漢方専門医を維持するには必須で5年間で咲いて一回は受講する必要があります。そして今回からはCOI利益相反の話が追加でありました。まだ日本東洋医学会は専門医機構からの新制度移行への許可が下りていないそうです。7月に第2回ヒアリンが行われるそうです。今先ほど帰りましたが疲れました。来年は名古屋で6月2日から開催されるそうです。

東洋医学会総会

朝の冷え込みがなくなってきました。高松の東洋医学会総会とフォーラムのアレルギー学会に6月は参加予定です。四国で東洋医学会が行われるのは初めてだそうです。しかし身内に不幸があるかもしれないから悩んでいます。姫路から高松は岡山まで新幹線、そして高松までは瀬戸大橋線マリンライナーに乗ります。姫路駅も変わりましたが高松駅もすごくきれいになっております。金曜午後休診にしようかと思いましたが土曜日と日曜日に参加することにしました。もともと東洋医学会も総会参加が5年に一度は専門医更新のために必要です。さらには近年は医療安全の講演を聞くことが必須となっています。明日朝9時から医療安全の講習です。来週日曜日は関西系統中医学講座さ来週はアレルギー学会毎週へばりそうです。東奔西走です。昨日は学校行事で職員がおらず休診にして高松へ行こうかと思いましたが午後からは職員が出てきてくれて患者さんもお越し頂いてよかったです、コンタクト連の価格も販売方法も私はわからないのです、一人では何もできない毎日です。私しかできない仕事は漢方診療くらいです。今日はアシテアダニ舌下錠の導入の患者さんがお越しになります。副作用率70パーセント近くです、無事導入できますように。お祈りしています。礼拝合唱。

不妊症の漢方治療

不妊治療目的の漢方薬の服用でまず行うことは調経つまり月経の調節だそうです。私のところで漢方薬を処方してレデイースクリニックに通いながら妊娠に成功された方がご丁寧にお越しくださった。この患者さん市外の薬局まで毎月通い芎帰調血飲第一加減を服用されていました。芎帰調血飲第一加減はコタロー匙クラブにあります。医療用では第一加減はないので芎帰調血飲と桂枝茯苓丸を合法しました。切迫早産なので私のところで注射液はレデイースクリニックでもらってくるから筋肉注射をしてほしいといわれた。今週はちょうど珍しく予定がないからいつでもどうぞといったらとても喜んでいただいた。やはり人を診るには無診療投薬なんて問題外。二週間に一度或は一週間に一回はお越しいただき薬を変えてゆく必要があります。そして問診を大切にして舌診や脈診で確認する。腹診を用いた方証相対の日本漢方は私には合いません。しかしISOに中医学がなるのも嫌です。論文を読むのに漢字の略字が世界標準なんて考えられません。今日は姫路市内運動会の小学校が多い。来週は2日も学校検診です。暑いからしんどい。

風邪

中医学では風邪はふうじゃと読みます、かぜと読むより広い解釈となります。カゼもアトピー性皮膚炎も関節リウマチもみんな風じゃが絡む病気です。風寒湿あるいは風湿熱は体の虚に乗じて侵入し経絡にとどまる。邪の集まるところその気必ず虚す。風は百病の長、風は陽邪でありその性は開泄である、風の性は良く動き数変、風の性は動を主る。六淫は6つの邪です。ふう・かん・しょ・そう・しつ・かの6つです。風邪はまさしくふうじゃです。ふうじゃは湿熱や寒湿とくっつく。ふうじゃは体の表面やの方にあることが多い。ふうは木の性質を有する。数変とはよく変化することです、そして病変の場所が変わることです。。ふうじゃは春の陽気に誘われて現れる。今一度風邪について考え直すとよいと思います。風の漢方治療にお越しも患者さんがインフルエンザのきっとして陰性だと風ですね変な病気ではありませんといわれます、しかし数変ですからこれから脳炎や肺炎にかかるかもしれません。ふうじゃはこわいです、だからカゼは万病のもとです。傷寒論のの薬をを慢性疾患に応用していけないといわれます。数変の方剤を慢性に使うのはおかしい。

腎と膀胱

漢方薬のは世界では腎と膀胱分けると考えやすいが薬を出すにはあまり差がないから勉強しない人が多い。尿のはなしは基本的に腎です。患者さんが整形外科で夜間に眠れないというとデパスとアモバンが処方されました。トイレに行くとき夜間ふらつくそうです。心と肝の関与の関与をかんえます。中医学では気虚と考えます。心ー小腸ー膀胱系の異常です。膀胱気虚というもの存在するなら膀胱に尿がたまらず出てしまう状態です。腎が津液を生成する。膀胱は尿を貯蔵して排泄する。膀胱の症状は癃閉・尿急・尿頻などです。腎精不足とは脳・骨・骨髄に影響します。腎性不足とは薬としては腎陰虚の薬です。腎性不足は虚弱体質ともいえます。腎之気化作用は尿を化生する、腎の異常は夜間尿と尿量の増加です。膀胱の症状は尿漏れ、尿が出ない、頻尿です。尿崩症は腎の問題です。太陽病には太陽腑病という病態が存在します。太陽病といえば日本では太陽経病の問題を考えることが多いです。

ウチダの八味丸M

ウチダの八味丸Mは一日60丸です、患者さんが前のステイックの八味丸が欲しいとおっしゃった。いくら近くの調剤薬局が1500種類以上の薬を取り揃えているといっても同じクラシエが売るウチダの八味丸Mとステイックの両方置くのは無駄です。いくら今回の診療報酬改定で平日毎日営業している調剤薬局が評価されるようになったといっても漢方薬はもうすでに150製剤に至る見込みです。ウチダの八味丸Mだけが熟地黄が使われています。地黄を蒸したものが熟地黄です。補精益髄、腎溶血の働きがあります。乾地黄は清熱涼血、養陰生津。守っては知らず、走って守らず。まるで野球センスのキャッチコピーのようなこの特徴を持つ生薬が桂皮と附子です。温経通脈は附子の方が桂皮よりも強い。また桂皮が桂枝よりも強い。ウチダの八味丸Mをクラシエが扱うようになり売り上げが3倍になったそうです。ALL KANPOとしては良いことなのでしょうか。原料の高騰、円安いろいろな逆風があります。八味地黄丸料との違いは熟地黄がウリなのかと思いましたが違いました。附子は陽虚にも外感にも有効です。辛温の方剤は寒帯経脈に使える。神戸まつりが終わり今週末は姫路のお城まつりです。

最近お越しの漢方薬の患者さん

姫路市以外からは結構の数の漢方診療希望の患者さんが来られます。雑誌やインターネットで見つけたわたしを探し求めて最近県外の患者さんがおられなかったが久しぶりにお越しになりました。交通費だけでもばかにならないが基本領域が内科の漢方専門医では緑内障と網膜の難病の扱いが同じであると患者さんがおっしゃってました。一日乗り放題切符であれば大阪と姫路が一日2000円だそうです。それに姫路駅から書写ロープウエイ行きの市立図書館安室文館前まで240円×2で約2500円で来れるとおっしゃっていました。漢方専門を名乗るには基本領域の認定または専門医を有さなければならない。わずか10分か20分の診察でしたがいっぱい満足を持って帰っていただきました。だらだらお話しくださる方は最近はおられません、一方、インターネットに記載された条文の解釈をそのまま症状としておっしゃる感冒症状の方にはびっくりする。しかも一回2剤までしか出ませんと言うと次は異なる症状を語られる。ネット社会の弊害です。ところで私のところは安室です。なんと読むかわかりますか?アムロ、安室奈美恵とは縁もゆかりもありません。安室はやすむろと読みます。睫毛内反はしょうもうないはんです。睫毛はまつ毛です。

六淫と七情

病気の原因は内因、外因、不内外因に分かれます。七條と六淫はともに病気の原因です。六淫とは六季の異常変化と体質の相違によって引き起こされた外感疾患の致病因子です。六淫には風寒署湿燥火があります。六淫は季節環境と関係します、表から侵入します。二つ以上の淫が同時に侵入することがある。六淫は互いに影響し転化する。六淫は単独または二種以上の邪が人体に侵入する。六淫は相互に影響し互いに転化する。失時・激変・大過という変化をします。大過とは夏の暑すぎ冬の寒すぎ時です。失時は夏熱くなるところがならないこと。風邪には内風と外風があります。自然の風邪の侵入を外風といい内蔵の機能の異常で発病することを内風といいます。ふうは風に似ている。風は強く変化するゆり動く感じです。七情は気の乱れで起こる病因です。これを七情致病といいます。喜怒憂思悲恐驚が七情です。七情致病は内臓を直接痛め臓腑の気機に影響する病態です。気機は気のめぐりです。漢方薬のMRさんはご存知でも一般人はわかりません。