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舌下免疫療法の講演会

来る6月姫路でおこなわれている病院と診療所の連携の会SMARTの会で舌下免疫療法についてお話をさせていただくことになりました。50人以上の方に舌下免疫療法をおこなっていると情報交換の場でお話していたら突如6月のSMARTの会で先生舌下免疫療法のお話をしてくださいと指名されてしまった。苦痛。多くの方に舌下免疫療法を行っているがなかなか続かぬ人も多い。最近患者さんにお話しているのは今年の5月6月からスギ花粉症の舌下免疫療法を行うと来年の今頃は薬が大きく減りますよ。医学に絶対はないし全員に効くわけではないがかなりの確率で薬が減ります。来年のことを言えば鬼が笑うという言うが本当の話です。ダニとスギ花粉の舌下免疫療法を行っている。ダニはなんと副作用率80パーセントの治療ですが気管支喘息の患者さんには海外ではICS/LABAの吸入ではなくダニの舌下免疫療法がFIRSTLINEです。ヒノキ花粉の舌下免疫療法は開発されていません。そもそも西日本限定でヒノキは植樹されているそうです。舌下免疫療法の実施の条件にはスギ花粉症であることを証明しないといません。今のうちにたくさん採血しています。たくさん採血しすぎて社会保険は査定されることもあります。できるだけ舌下免疫療法をしたい大人の人に採血は行っています。小さな子供は暴れるので無理です。

ビラノアと漢方薬

姫路商工会議所でアレルギー性鼻炎にビラノアと漢方薬で診療していますという内容の話を聞きました。漢方薬なら私のほうがはるかに詳しいかなと思いましたがビラノアと漢方薬は眠くならない治療という点では共通です・講師は大学の耳鼻科で准教授を歴任されたとのことでベレボーかぶってのご講演でした。世界で一番新しい抗ヒスタミン薬ビラノアはビラスチンーノー-アレルギーから由来しているそうです。2009年スペインで発売になった薬です。東北大学の谷内(YANAI)教授の研究ではパタノール点眼液よりも眠くならない画期的なお薬です。理想のアレルギー薬はまだないビラノア錠に足りないのは空腹時服用という縛りがあることだけです。一世を風靡したアレグラの改良版に当たる薬です。アレグラは一日2回というのがネックです。また海外では日本のアレグラと異なり日本の倍量を使っているみたいです、アレグラは毎日2回服用となってます。アレグラの改良版はプソイドエフェドリン配合のデイレグラです、8週間しか用いることはできません。目がさえて寝れない、動悸がするなどの副作用が怖い。漢方薬とビラノア錠が無効ならデイレグラがよい

たるんでいる舌下免疫療法

50人から100人の方が私のクリニックで鳥居薬品のスギ花粉症の舌下免疫療法と塩野義製薬と鳥居薬品のダニのアレルゲン免疫療法に取り組んでいただいている、最近たるんでいる方が多く2カ月場合によっては3カ月も開いている。これでは聞かんなあ、期間があいていると最初からやり直しをしたほうがよいですねというとしていたと異口同音でおっしゃる。今まで取り組んでいた方はもっとまじめだった、昨年から始めた方が間隔があいている。ダニは自ら去っていく人が多い。口腔内にトラブルが起きる確率は80パーセント以上です。かゆくてく行く手やめましたという方が多い。ひとこと言いたいが一言いっても継続率は上がらないと思う。続いた人がどれくらい喜んでくださるか。小さなお子様はおお母さんの力次第ですお子さんがシダキュアを続けているお母さん本当にご苦労様。シダキュアは新薬なので4月末日までは14日分しか薬が出ません。5月からは長期解禁になりますがその時シダキュアとシダトレンは別の薬になりますので濃度が薄いシダトレンを濃いシダキュアに変更するときにはシダキュアの薄いものから濃いものへ変更する必要があります。

関節リウマチに漢方薬は無力

電話で問い合わせがあった、リウマチといわれたので診てほしい。以前は漢方薬を処方したが今はステップダウンで3ヶ月でよくならなければ免疫抑制剤を使うのが標準治療とされている。何でもかんでも漢方薬というのはやめたほうがいい。ぷぷぷ切れた。しかし、こういう電話はやめてほしい。リウマトレックスずいぶん関節リウマチの治療は医学が進んだ。漢方薬が出番を失った分野に関節リウマチがある。ただプラセンタの注射で手の関節の腫れが改善することは多い。ステロイドの内服は単なる痛み止めといわれ3カ月以内にMTXを処方するのが今の治療です。今日来た患者さん糖尿病でめばちこが治らないと思ったらリウマチの薬で免疫抑制しているから治らない。アレルギー学会の専門医講習会でリウマチが必ず一題講演がある。リウマチはステロイドでも関節の変形を防ぐことができない。曲がった関節は元には戻らない。ステロイドの内服もいたみどめです。

アレルゲン免疫療法

三連休の初日姫路市医師会館での講演会に参加しました。埼玉医科大学の永田真教授が姫路に初めてお越しになりました。姫路市内科医会主催講演会でアレルゲン免疫療法の講演会がありました。アレルギー治療のど真ん中にあるのがアレルゲン免疫療法です。アメリカ帰りの永田教授によるとアメリカではSCITヨーロッパではSLITが主流だそうです。そう言われると今の日本のダニアレルゲンエキスはヨーロッパの意製品です。ダニのアレルゲン免疫療法は気管支ぜんそくには皮下注射しか認めれない、舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎だけ保険が効く。ダニとスギだけが舌下免疫療法の保険適応です。アメリカでは舌下免疫療法には医師にもそれなりのDOCTORFEEがつくが日本ではない。シダキュア4月末日でシダキュアは長期解禁になるみたい、しかし愚策の10連休ならどうなるか。アレルゲン免疫療法の作用機序はTregを介したIgG4、好酸球性炎症を抑制するこの二つです。ダニの舌下療法はマルチアレルゲン監査を抑制する可能性がある。吸入ステロイドに打ち勝つ治療の可能性があるようです。あっという間の一時間です。

アナフィラキシー

大阪北浜大阪証券取引所ビルの北浜ホールで昨年は舌下免疫療法学びましたが。今年はアナフィラキシーの勉強をしてきました。先日の総合アレルギー講習会でも食物負荷試験の実習でお世話になった国立病院機構相模原病院の先生がまた大阪にお越しくださり我が国のアナフィラキシーの実態をレクチャーしていただきました。アナフィラキシーという言葉はエピペンの発売とともに普及しています。学校保健会の調査では平成16年0.1パーセントに対し平成25年0.5パーセントとアナフィラキシーが増えているそうです。日本では医薬品、手術関連、ラテックス、食物などが挙げられています。ヨーロッパでは蜂抗原によるものが多い。食物では欧米ではピーナッツが多い。韓国や日本では小麦や卵が多い。薬では造影剤や抗菌薬とともに非ステロイド鎮痛薬が多い。しかし医療従事者も再認識しないといけないのはロキソニンなどの鎮痛薬をやさしい薬として処方を希望する人が多いことです。発症までの時間が短いことも注意がいる。食物依存性運動誘発アナフィラキシーは5パーセントもある。日本の新しいデータでは小麦甲殻類から果物が甲殻類に比べ特に子供でも増えている。オレンジなどのかんきつ類とモモが多い。蜂ではアシナガバチが多い。経口免疫療法では牛乳に注意がいる。

微量のヒスタミン

ヒスタミン1はアレルギー、ヒスタミン2は胃酸を抑えるそしてヒスタミン3まで海外ではナルコレプシーの薬になっているそうです。つまりヒスタミンは悪いことばかりしていると考えられている。ところが最近めまいの薬を10倍服用したら記憶が良くなったという記事が出た...。Nがたったの38人らしい。ヒスタミンは見つけた人がノーベル賞ヒスタミンの拮抗薬を作った人もノーベル賞受賞。ヒスタミンは凄いポテンシャルを持っている。ヒスタミンの脳内作用には覚醒作用、認知機能の向上、摂食の抑制、痙攣の抑制、自発運動量の増加があげられている。ヒスタミンの主な作用にはかゆみの伝達、血管透過性の亢進です。H3の薬はH3ANTAGONISTのPITOLISANTでナルコレプシーの薬だそうです。覚醒剤は依存がある、この薬はアメリカFDAが審査中だそうです。微量のヒスタミンが体に横としている、これを研究する人がいる。生物活性物質の二面性を見ると何が悪で何が善かはわからない。ヒスタミンの薬で記憶が良くなるのが話題の今日この頃です。中学入試はほとんど終わりですがセンター試験は明日も続く。

適宜増減不可のアレルギーの薬

以前からなぜ新しい抗アレルギー薬のビラノア・デザレックスは適宜増減の文言が入っていないかわからず疑問に思っていました。ヒスタミンの脳内受容体占拠率の話でしばしば引用される文献の東北大学のやないかずあき先生のご講演を聞くために診療を17時で終え大阪駅の近くの会場に向かいました。結論から言うと素晴しい講演会でした。新しい抗ヒスタミン薬のビラノアやデザレックスがどうして適宜増減できないかわかりました。抗ヒスタミン薬には多かれ少なかれ眠気があります。非鎮静作用を本当に歌うならすべて増量してはいけないそうです。民間の保険会社の判断で抗ヒスタミン薬はヨーロッパでは4倍量の増量が認められる。皆保険の日本ではスペインから入ってきたビラノアやデザレックスは適宜増減不可の意味がやっと分かった。休診にして患者さんに迷惑かけて大阪まで言った甲斐があった。またヒスタミンといえば悪者と思っていたがめまいに使うベタヒスチンがヒスタミンを大量にヒスタミンを作り記憶回復という記事が新聞に載っていました。ヒスタミンとオレキシンは視床下部に相反する働きをするのであろうか。

小児のアレルギー検査

小児のアレルギー感作状態を調べるには痛みを伴う。目を見て何に感作されているかわかる医師はいない。しかし保護者はそうは思わないみたいです。目を見るだけでアレルギーですか?何のアレルギーですか?それは痛みを伴う検査が必要です。今のところ涙液でRASTを図ることが保険適応になっていない。RISTでアレルギー陽性に出ても保護者は喜ばない。保護者と検査医には乖離がある。最近私共ではVIEW39と同じものが20分でできるというすぐれものの件を冬に向けって増やしている。冬になると血管が見えない採血ができない。しかし8項目しか一度に見れない。そして不思議なのはいt度検査したら2回目3回目は検査を希望しないむしろ拒絶される保護者が非常に多いことです。普通昨日まで大丈夫な人が異常を訴えるこれがアレルギーです。どんどん感作項目が増える、しかしダニやハウスダストみたいに感作されていることに気づかない項目も少なくない。アレルゲンはどんどん増えていくのが普通のお子さんです。検査、何の役立ちますかという質問をされる方も非常に多い。

アニサキスアレルギー

相模原臨床アレルギーセミナーは来年も2月1日申し込み開始です。できれば参加させていただきたい。原則子供の食物アレルギーはお断りしている。理由は食物負荷テストをしていないからです。大人の食物アレルギーは受診できる医療機関がないから仕方がない。食物負荷テストは安全ではない。しかし食物負荷テストを行わないと前に進まない。あるいは少し食べないと話は進みません。牛乳アレルギー児がもちいるミルクには加水分加入、アミノ酸乳、大豆乳にはいずれもセレンが入っていません。セレンを付加することがいるそうです。ちりめん雑魚にはエビが混ざっていることがある、これはたいてい摂食可能だそうです。牛乳にはヤギ乳と強い考査抗原性があるそうです。つまりあかんということです。まだまだ分からないことばかりの食物アレルギー、食べて治す治療も始まっているが一定の割合でアナフィラキシーが起きることを覚悟して負荷試験を行うことになる。勉強してもほとんど使えない食物アレルギーですが可能なら来年も休診にして横浜に行きたいです。