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腎不納気

腎は泌尿生殖器・内分泌にかかわり現代医学の腎臓と副腎をあわせた様な臓のことデス。腎不納気による呼吸状態は夜、横になって寝ることができない、息切れがひどい、浅い呼吸ですえない。呼吸は肺だけでなく腎も関与します。腎虚では吸気が短くなる。宗気は胸中に積もり咽に出るという言葉もある。妊婦と腹水貯留以外の納期は腎虚が原因だそうです。深い呼吸は横隔膜を使う呼吸です。開闔は尿の回数や量を調節する。肺主呼気、腎主吸入。肺為気之主、腎為気之根。深い呼吸は腎が関与する。脾の水穀の精微と肺の清気から宗気は作られます。衛気は体の外を守る気、営気は血管の中を守る気です。気は津液や血液を巡らせます。腎気には蔵精、水分代謝、納気の3つの働きがあります。腎陰には養う、腎陽には作用促進、腎精には生殖促進、成長促進、血液の有効成分、陰陽の元の働きがる。貧血でも再生不良性貧血は腎、栄養不良の貧血は脾です。膀胱の開闔は排尿異常につながります。

一生勉強一生青春

一生勉強、一生青春。相田みつおさんのことばを置き変えてみました。先日、ある高校へ眼科の検診に行ったとき養護教諭の先生が相田みつおさんのFANのようでいっぱい言葉を飾っておられた。私なら一生勉強、一生漢方になると思います。昔のように姫路でせんじ薬を出せる時代は来ない。東京医療福祉専門学校で弁証論治の授業を受けたこうかしょう先生のご子息が某メーカーのうちの担当MRになった。東京衛生学園で温病学を学んだ劉公望先生はなくなられた。いまはアレルギー学会と関連講習会で西洋医学を、そして眼科の講演会に参加している。うちの子供の10倍以上は勉強している。子供たちはまったく勉強しない。私には青春なんてなかった。大学1年の時でも朝8時30分から授業だった。しかも体育とか参加することに意義がある授業が並んでいた。今は9時からだと思います。高校では朝8時10分からいきなり授業だった。ホームルームは昼休みだった。毎日コツコツ勉強する。産業医学・認知症・生活習慣病この3つは将来のために必須です。さらには日医認定健康スポーツ医の講習会。これもいろいろ役立つ。厚生年金の受給資格に10カ月足りない、引退するまでにあと10カ月働かないといけない。いやそんなことはない、早く死ねば同じです。幅広く勉強すればオファーがある。

重陰必陽、重陽必陰

陰と陽は転化します。陰と陽がさらに進んだ状態が重と極でさらに進展した状態です。漢方の講演会で陰極まれば陽となる。舌診で舌質が赤いのに冷えていると演者の医師がおっしゃったのでご質問させていただいたことがある。真っ赤なを見て陰極まりて陽となる。といって人を納得させるのは妙がある。陰陽は名あり形なし。ひと生まれて形あり、陰陽を離れず。陰と陽の平衡状態は陰平陽秘です。重陰必陽、重陽必陰は中医学の基礎理論の陰陽論の言葉です。度重なる陰は陽に必ず至る、度重なる陽は必ず陰に至る。陰消陽長、陰長陽消という言葉もあります。寒極生熱、熱極生寒という言葉も熱を陽、寒を陰に置き換えるとよいと思います。ヒトがなくなる状態は陰陽離結といいます。陰と陽が離れたら人生は終わりです。陰陽は対立制約の中で発展します。ヒトは生まれた形でありいんよう離れずとも申します。陰平陽秘が陰陽バランスがとれた状態です。「やまない雨はない」のような陰と陽の変化です。そこには盛者必衰の理があります。

腎臓精

腎精とは遺伝子そのものです。アレルギーの一部は腎精不足で起こります。精には生殖機能インポテンスや妊娠にかかわる働き、成長機能とは成長ホルモン、血液の有形性分つまり骨髄、陰陽の元つまり幹細胞の4つの働きがあります。腎陰と腎陽の元が腎精です。ろうそくの芯が精です。精は骨髄を作ります。脳の大泉門が閉鎖しないのは軟骨病です。精は天葵です、子宮や乳房の発育促進も腎の清がかかわると中医学では考えています。。精には先天の精と後天の精がある。両親からもらうのが先天の精、自然界でもらうのが後天の精です。腎蔵精は腎が精がアルツハイマー病と関係していることを示唆します。子供は純陽です。そして稚陰・稚陽です。神経細胞を養うのが精です。脳は心が血行を維持して養います。歯も腎精です。老化で歯は抜ける。子供で親知らずが生えないなど歯が遅くはえるのも腎精の問題です。骨の余りは歯。血の余りは髪。筋の余りは爪。腎精から骨や骨髄は形成されます。腎や名門の話は概念的でよくわからないことが多く存在します。

腎精不足

腎には蔵精、主水、納気の働きがあります。腎臓ではなく腎には腎精には生殖の精だけではなく骨、骨髄、脳髄などが含まれる。体質は腎精に関係する。ALLERGYも腎精不足です。熟地黄には補腎精の働きがある。膀胱と腎の違いは夜間尿とか尿量の低下は腎の問題、尿閉、尿漏れ、頻尿は膀胱の問題。尿の出方は膀胱。尿の貯蔵と排泄は膀胱です。難経では右腎は命門、左腎は腎臓との記載があります。腎は気の根という表現もあります。腎が正常なら摂納ができます。五行から見ると驚くと腎には良くありません。腎精が不足すると発育成長と生殖に影響します。腎の陰陽は他の陰陽の源です。同じく腎の精は五臓の精の源です。ここまで詳しく学んでもいざ薬はとなると変わりません。六味丸・八味丸・牛車腎気丸・気血不足なら大防風湯に杜仲が入っている。附子末。脾腎両虚なら真武湯がある。独活寄生湯はありませんが大防風湯は使えます。生薬で腎精のものというと?血肉有情のものはイスクラにはいっぱいあるが保険ではありません。腎精不足を知っていても知らなくても日常診療では使えないから関係ない。

月経困難症

月経困難症は漢方薬の世界では瘀血です。瘀血は日本漢方、中医学では血瘀です。月経困難症は一般に生理痛という言葉で知られています。漢方エキス製剤では桃仁・牡丹皮がカギです。月経困難症では低用量ピル促進派が30パーセントおられるそうです。避妊薬ならOC、月経困難症ならLEPと呼び分けている。月経困難症はいわゆる生理痛です。海外ではアスリーツは当たり前のようにLEPを使っています。日本のアスリーツではLEPは大変まれらしいです。アスリーツには漢方薬はドーピングになる恐れがあります。肝経、脾経、腎経いずれも足の裏にある経絡が生理痛には関係が深い。痛みは中医学的には四文字熟語で不通即痛、不栄即痛、不柔即痛と表現される。諸痛痒瘡皆属於心。瘀血の舌には紫色があります。瘀点や瘀斑も見られます。舌下静脈の怒張も見られます。女性は7の倍数つまり49歳から大きく変化すると大昔の日とは考えました。月経痛は気血のめぐりの改善その結果として瘀血の改善が大切です。

気管支ぜんそくの漢方治療

気管支ぜんそくの弁証は実症4つ、虚証3つです。実証は寒邪・熱邪・痰邪・気鬱があります。虚証は脾虚・肺虚・腎虚です。哮喘の喘は呼吸困難、哮はヒューヒューです。という音がすることを意味します。肺主呼気、腎主吸気。肺為気之主、腎為気之根となる。という言葉が中国の古典には記載があります。慢性呼吸不全は腎虚です息苦しくて横になれない、深呼吸できない、息切れがひどいのが腎不納気です。アレルギーは腎精の不足がかかわることが多い。気管支ぜんそくの緩解期には腎虚の治療が良いとされています。子供の夜尿症に漢方薬は良く効きます。腎気虚の腎不納気で牛車腎気丸が有効な場合があるといいます。気管支ぜんそくは本虚表実、虚実夾雑とされています。肺は水分代謝と呼吸の臓器です。肺清降為順、肝昇堤為順。津液は動かないと痰飲となる。痰がたまると咳が出る。宣発は体から濁気を排出、水穀を輸布、衛気を体表へ散布する。粛降は清気の吸入、気道の異物を取り除く、津液の精微物質を下へと運ぶ。水穀が脾から吸収され肺で宣散粛降され皮膚に行く。余りは膀胱から尿として出す。肺は水の上限つまり通調水道です。

中医学がISOは困る

東洋医学にはいろいろな伝統医学があります。韓国の韓医学・日本の日本漢方そしてISOで国際標準を目指す中医学、ODAでいまだ多く資金がが日本から中国にわたっている。その資金が中医学を国家事業として国際標準化するのに使われていると思うと悔しいものがある。だからというわけではないが日本東洋医学会の漢方専門医の更新で条文がないと症例報告できないような良い見本というものが作られた。中医学のISOは困る、なんといっても略字がISOになるのです。国際的に英語の論文でないと意味がないのが普通です。中国語の略字が論文としての価値があるのは困る。痰飲は東洋医学の言葉です。気・血・津液の津液は日本漢方の水です。水の異常の一つの表現が痰飲です。正常な水が津液です。津は皮毛・肌膚・目・鼻・口などを滋潤する。液は臓腑・骨髄・脳・関節を需養する。津と液に分けても薬は変わらないようです。体がだるいと漢方診療において問診票にチェックが入る人も津液代謝に異常を有する。油っぽいものをとると運動不足になると痰湿が体にたまる。すると体はおもだるい。日本はまわリが海だから湿が多い。

月経と瘀血

血液中のE2やFSHを更年期の女性に測定する意義は何か。長い間の異常は瘀血とされています。久病入瘀といいます。駆瘀血薬で改善するのが瘀血です。腸廱湯は瘀血と痰を除きます。さらに桂皮が含まれないから表症は見られません。表症があれば桂皮が含まれる桂枝茯苓丸。東洋医学から月経周期を見ると低温期つまり卵胞期は血を補います。高温期つまり黄体期は気を補う時期です。閉経前の女性では睡眠が月経周期と関係するという話を聞きました。不眠症は月経前の多いとの報告がなされているそうです。更年期症状とは閉経前と後の各5年合計10年の中で器質的な異常が見つからないものを指すそうです。黄体期は月経前の2週間です。卵胞期は月経後の2週間です。卵巣機能の低下による卵胞ホルモンの急激な減少にもとずく変化です。子供の成長が大きくストレスになる場合がある。排卵には肝の発揚作用が大きく関与すると考えられています。血瘀は中医学の用語、日本漢方では瘀血です。瘀血は本来病理産物です。血瘀は病態です。月経前にはまいかい花のお茶が良いというから飲んでみたが癖のない味でした。漢方薬の生薬なら香附子が良いみたいです。

周期療法

不妊治療の周期療法については以前も記載しました。昨日、きょうAIHをしてきましたと患者さんがお越しになりました。昨日の処方は気血双補剤を2剤です。気血双補と補腎陽と温経です。そして柴胡が入っています。さらには正官庄の紅参末を加えました。不妊治療の漢方で現代中医学として周期療法というものが行われていいんよう角も補陣容ではよいとされていますが保険では適応外です。ます。なぜ。系統中医学講座で周期療法を取り上げなかったかやっとわかりました。妊娠にはあるいは不妊治療にはそんなに緻密な理論は不要ということだそうです。内膜増殖期である卵胞期は低温相は血を補うべきです。内膜分泌期は黄体期で高温期には気を補うべきです。そして黄体期には湿熱がこもりやすくなるそうです。排卵前は卵胞ホルモン、排卵後は黄体ホルモン支配です。月経期は通導散や桂枝茯苓丸など温経活血、卵胞期は補腎益精の処方が良いそうです。うまくいくとうれしいです。