帰脾湯よりも加味帰脾湯

加味帰脾湯や帰脾湯って何に効くんやろと思われる方が多いと思い、気と血を双補する薬として帰脾湯、加味帰脾湯よりも人参養栄湯や十全大補湯の方が有名である。帰脾湯の帰は当帰の帰だそうです。帰には嫁ぐという意味があるそうです。またぐるりと回って定位置に戻る。脾に帰ると当帰の帰の二つの意味です。帰脾湯は心脾両虚の薬です。帰脾湯にはないがクラシエに加味帰脾湯の錠剤がある。防風通聖散とともに加味帰脾湯錠は一日27錠も服用しないといけない。防風通聖散なら痩せるためと思って27錠服用できるかもしれない。加味帰脾湯は柴胡と山梔子+帰脾湯である。柴胡でベクトルを上げて山梔子で下げる。気の昇降を昇降(気機)の作用があるから加味帰脾湯が使いやすい。加味帰脾湯は服用しやすいのか錠剤を使うことは珍しい。ねむれない人は、多い、先日も眠れない人が酸棗仁湯をくれとお越しになった。保険診療における漢方薬の処方は医師が弁証して処方する、薬局の自由診療と違いますよとお伝えしたら帰って行かれた、花粉症に小青竜湯をくれというのもまた同じです。保険診療には医師の処方権がある、それを調剤権しかない薬剤師がしばしば電話していろいろ言うのは越権行為でしかない。子供たちの医学部受験を見ていて今や私立の東京女子医大はもちろん国公立の医学部でも女子学生が40パーセントを超えることが多くなっている。医学部受験において私の時代は偏差値50台の私立医科大が存在したらしいが今は一番学費が高い私立医科大学でも偏差値62.5らしい。これに対して薬学部の偏差値が大きく下がっている。私立の薬学部の6年間の学費1200万円出すなら医学へ行ってしまえということらしい。私の受験から40年、子供たちの受験は大きく異なる、医学部にも系列校からの指定校推薦、いわゆるAO、地域推薦など共通テストを受けなくてもあるいは共通テストだけで数学Ⅲを履修していなくても医学部受験ができる時代になっている。多様な受験も女子学生の医学部受験を大きく後ろから押している。今日は休日夜間急病センターに出務していますが男女半々で働いています、女医の活躍が目覚ましくなっている。女性の方がコツコツ暗記するので医学部教育や医師国家試験には向いている。