蜂の皮下免疫療法は国内ではできない

7月14日ONDEMAND放送も終わりました

ハチ毒のアナフィラキシーの権威である獨協医科大学の呼吸器アレルギー内科の平田先生のお話を総合アレルギー講習会では楽しみにしています。蜂の皮下免疫療法のアレルゲンエキスが入手困難になっているそうです。第7回総合アレルギー講習会はWEB開催でどのように実習を行ったのかは不明ですが7月14日ONDEMAND放送も終わりです。一番びっくりしたのはアナフィラキシーの中の蜂アレルギーのお話です。日本アレルギー協会を経由して日本では手に入らないアレルゲンは日本国内に入ってきますが2から3年前ぐらいから蜂のアレルゲンが入手困難になっているというお話です。夏になると蜂の抗体検査を希望される方が増える。蜂毒では心停止まで15分とされています。エピペン出現以降もアナフィラキシーで毎年50人の方がなくなりハチ毒に限っては20人前後の死者を出している。ハチ毒ではエピペンを打っても15分で切れる。心停止。エピペンを打ったら同時に救急車の手配が必要です。例えば宍粟市の山林でアナフィラキシーが生じても山へはドクターヘリが着陸できない。救急車まで行くのも困難というのが原因かと思います。先日もヒアリを駆除するという方がお越しになって蜂の抗体検査をするとRASTが3で陽性でした。何年か前蜂を駆除する一人の従業員の方にアナフィラキシーが起きて事業所丸ごと検査をしたら3人に1人くらいは陽性だった。八抗原の検査は血液検査です、ミツバチ、あしながバチ。スズメバチの3項目を検査します.アシナガバチはスズメバチと交差抗原性を示します。蜂に刺されたらRASTは高い目に出ます、一カ月経過してから検査することをお勧めしています。保険診療で処方したエピペンは現時点では個人に帰属します。夏暑い中林業の方がエピペンを管理するには保冷剤付き弁当と一緒に管理することがお勧めです。