直中の少陰はじきちゅうの少陰と読む

直中の少陰を新型コロナワクチン接種で経験しました。弐回目のコロナワクチン接種はやはり大変だった。私だけは別というわけにはいかない、しかし公務員や大企業のサラリーマンではないので簡単には休めない。しかし私には人体実験にちょうど良かった。一回目の接種も2時間後にはぞくぞくして鼻声になって倦怠感がちょめになった。これはまさに直中の少陰です。新型コロナワクチン接種でじきちゅうの少陰に至るが麻黄附子細辛湯が私にはとてもよかった。先週のサイエンス漢方研究会で日高徳洲会病院の井齊先生は倦怠感に補中益気湯、筋肉痛に麻杏よく甘湯、そしてインフルエンザ感染症でもタミフルに一歩も引かない麻黄湯を服用して乗り切られたそうです。井齊先生は声も大きいしわざわざ北海道から京都までお越しになってご講演なさりパワフルなので麻黄湯が良いだろうが私は虚弱なので井齊先生のようにいかない。確かに腕が上がらないのに麻杏よく甘湯を飲んだら楽になった。漢方薬では風邪と書いてふうじゃと読む。日本語の風邪は感冒の意味です。アレルギー性鼻炎の薬とかぜの薬が同じ、例えば葛根湯は鼻かぜの保険適応がある。漢方薬の保険の病名は一部の漢方薬の高名な医師が臨床治験なく古典に書いてあるからと武見医師会長の鶴の一声で適応になったと聞いている。感染症は温病と傷寒に分かれる。温病は日本では薬がつまり生薬が手に入らないことが多い。傷葛根湯や痲黄湯が有効な太陽病から感染症が発症することが多い。しかし私のような脈見たら沈細弱で尺脈が触れない老人は抗病反応が乏しくいきなり少陰病になる。風邪かなと思って漢方を始めたころ葛根湯を服用してもこじれました。葛根湯にはシャクヤクが入っており内向きベクトルが邪魔していると系統中医学を学んで確信しました。その頃は若かったので麻黄湯を服用すると汗が出て先生いつも元気やねといわれるようになった。近年、年老いて麻黄附子細辛湯が良く聞くようになった。西洋医学では新型コロナワクチン後の発熱にカロナールが多用されている。私はほかの人が厚くなるこの時期でも寒い。ふとっていると暑がりが多いが私は寒い。附子で体の奥深くの腎陽を増強し細辛と麻黄で体表の領域これは系統中医学的には肺の領域に引っ張る、麻黄で重厚に陽気を体の表面に引っ張り出すから体が温かくなる。そしてぞくぞくしていたのが温かくなり気持ちよくなる。肺は鼻に開きょうする。つまり保険適応は麻黄附子細辛湯は鼻炎にも大変よく効く。