蜂に刺されて毎年10人から20人亡くなられています。そこでエピペン®を林野庁の要望で緊急承認したのは2003年このような死者の多さがゆえしかしなかなか蜂に刺されてアナフィラキシーで無くなる方は減りません。この時私はやまびこマックスに乗って群馬県前橋市で開催されアレルギー学会に参加してエピペン処方委の講習をランチョンセミナーで受講しました。それから蜂アレルギーの方とのお付き合いが始まりました。山の上であるいは中腹でも蜂に例えハチに刺されてもドクターヘリは着陸できません。タンカーなしで抱えて下すのは無理があります。こんなにも腫れただけというのはステロイドの塗り薬でよいのですが刺された局所以外に症状が出ているときアナフィラキシーの恐れがあり慎重な観察さらには迅速な対応を行う準備が必要です。アナフィラキシーの症状で血圧が下がるとアナフィラキシーショックとなります。アナフィラキシーの症状には皮膚・消化器・呼吸器・粘膜・全身症状ショックの症状がみられます。蕁麻疹などの皮膚症状あるいは唇の晴れなど粘膜症状は重症でも軽症でも見られ重症化のあてになりません。消化器症状は腹痛・嘔吐などどこにでもある症状です。呼吸器症状はのどの閉そく感、のどが締め付けられる、呼吸苦や喘鳴、咳、全身症状ショック症状を疑えば血圧測定を行い時刻とともに記録する。アナフィラキシーを疑えばまずは横になります、倒れて頭を打つと大事に至ります。さらに嘔吐していたら横向きにします。息が苦しいなら頭を起こします。可能ならおなかの動き・胸の動きを見て呼吸数をチェックすることもよいと思います。明日お昼休みは産業医のお仕事をもともといただいていましたがさらに蜂に刺された時の対応についてお話に行くことになりました。

全身症状では冷や汗、意識がもうろう、便失禁・尿失禁、唇や顔色が悪い。姫路市中学で給食が始まるとき学校医の学校の教職員向けに何回か講演させていただきました。ご質問で重要と思ったのは私たち教員ができることは何ですかというものです。店頭するといけないので横になる、嘔吐しているなら横向けにする。呼吸苦で苦しいなら枕代わりに何か敷いて頭を起こします。倒れて頭を打撲するといけないから。足に枕を引くのはVENOUSRETURNを増やし血圧を上げるため。担架を用意する。背負ったりすることは絶対にやめていただきたい。エピペンを持ってい打ってよいのは家族・教員・救急救命士などの方である。自分で意識がしっかりしているうちに太ももの外側の真ん中に筋注である。心肺停止の恐れがあると思えばAEDを用意。AMBULANCEを依頼するときは119に電話で救急(火事ではない)です。ポイントは救急車に来てほしい。いつ(11時ごろ)どこで(○○公園で)どうして(VOLUNTEERで草刈りをしていてミツバチに刺されました)現在の状況は意識朦朧としていますなどと説明します。つねっても反応しませんはとても大変。またかけた人は携帯電話で連絡した際はもう一度場所確認など電話がかかるのに備えて氏名・電話番号を救急指令室にお伝えします。大きな紙に上記の内容を記載して張っておくとよいと思います。エピペンを持っていて太ももに何時何分にうったか。あるいはエピペンは持ってないか。保険診療と同じで救急搬送で大切なことは一般の方の思いとは異なる場合がある。エピペンは100人処方して一本使う自己注射です。迷ったら打ってください。0.3㏄のアドレナリンでは副作用よりもメリットが大きいです。4月の時はステロイド内服とH1Blockerとステロイド外用で事なきを得ましたが1か月後の抗体検査で陽性でしたのでしかもclass5エピペン®を処方しました。1か月経過しないとRASTは高い目に出ます。すぐには私は採血していません。蜂に刺されたら抗体検査をお勧めしますが抗体価が0でも安心はできません、炎天下で体調はみんな弱っています。私たち60歳台が一番蜂によるアナフィラキシーが多いのです。今日はいよいよ蜂のお話終わったら嘱託産業医帰ってきたら15時前たまには働かないと。小学校中学校の同級生が頼みに来たから仕方がない。