2003年から自由診療でエピペン®の処方を始めました。エピペン®をうつかどうか、5分以内に判断するとされています。そしておそくても蜂の刺されたら30分以内に打つべきだと蜂アレルギーの第一人者獨協医大の呼吸器アレルギー内科の平田先生がおっしゃっていました。CARDIAC_ARRESTの時間を考えるとまた山奥での出来事が多いことを勘案すると納得がいくお話です。鎮痛剤抗生物質などの薬で5分、ハチ毒で15分、食物の誤食では30分後ARRESTは起こるとされています。副作用を恐れるよりもアナフィラキシーではないかもしれないと恐れるよりもエピペンを打つ勇気を持つことは大切です。その理由は急速に悪化するからさらには私が神戸市立中央市民病院の研修医のころは重症気管支喘息にソルメドロールやネオフィリンの入った点滴が無効なら15分間隔で3回打って駄目なら入院です。先日お越しの方も11時ごろ刺されて20分後にわたくしのところに見えたらぐったり私が肩から注射しますとお伝えしたことだけ記憶にあるそうです。手がないので119へは付き添いさんにコールしていただきました、そして最後に電話を替わってボスミンを打ってあることを伝えたところ搬送先を探すように指示を受けました。11時40分には血圧は戻ってそこに救急車が到着した。そして救急車に続きDrCARも到着した。そのころには血圧は70から110まで回復していた。エピペンの中身はアメリカではエピネフリン、日本ではアドレナリンでどこの医療機関でも救急カートに入っています。ボスミンの注射は4月の薬価改定で2倍に跳ね上がった。素晴らしい効果期待できる、ステロイドホルモンは家に帰ってからの遅発反応に有効です。日本とアメリカで名前が違うのはほぼ同時期に見つかったのでただそれだけの理由でアメリカではエピネフリンと日本ではアドレナリンと呼称が違います。西宮にお墓がある日本薬学の祖である永井長吉先生に敬意を表し日本ではアドレナリンそしてエピペン®はアドレナリン自己注射器と申します。先日養蜂の方、更には講演の職員の方にお話させていただいて医療従事者のあたりまえが当たり前ではないことを再認識いたしました。エピペン®を打って終わりではありません人を集めて119コールを同時に並行して行う。ご聴講いただいた方の中にはエピペンを打ったら安心救急車は呼ばなくてもよいと思っておられる方がいらっしゃってお話にお伺いしてよかった。♯7119ではなく119callですよ、アナフィラキシーショックは急速に進行するからというのもお話いたしました。時々アナフィラキシーの方がお越しになる、手持ちの抗ヒスタミン薬やPrednineを服用しても気持ち悪いとお越しです。こんな時にもボスミン®は著効するがやりすぎるとtachycardia頻脈になる。エピペンはアメリカ製で日本でラベルを張るから賞味期限が短い。