日本漢方では水といえば正常も異常も水で異常な状態は水毒、水不足の概念が抜けている。中医学では儒教の考えから肌を見せるというのが問題というので腹診は行わないのが普通です。中医学だけではなく東洋医学は各国で独自に発展している。日本で独自の発展を遂げる系統中医学では正常で体に役立つ水を津液、体を潤す材料を津液(しんえき)、津は漿液で可動性が大液は粘液で可動性が小、津は陽ならば液は陰です。津液は濡養・滋潤します。津液の生成には精は関与しません。大脳を栄養するのは五臓の心(しん)の心血です。鎮静・安寧の働きを持ちます。血の機能の中の陰的要素です。役立たない水つまり邪を湿・湿盛・湿蘊などの言葉がしばしば登場する。化痰・化湿などの言葉が出てくる。化は変化の化ですから「バケル」とか取り除くの意味だそうです。湿蘊という言葉をしばしば耳にし。湿蘊の「うん」は積もって集まるという意味です。湿盛は体全体に湿が増える状態局在する湿邪や津液が部分的滞る状態、痰飲は可動性を失い限局的に停留する状態やその病理産物を指します。外邪の分類に風寒暑湿燥熱と分類する六淫という考え方があります。湿は重鈍なおもだあるさ冷たさ腫脹などの特徴を持ち下方に位置ることが多い。脾は湿を嫌います。進入路の肺や出口の腎と関係します。インターネットであやふやな考えが氾濫しています。まるで148通りのあて物のように。生薬を学び、中医基礎理論を学び弁証を学ぶとその先に方剤がる。手ごろな受講料で体系的に学びたい方には関西系統中医学講座がおすすめです。以上の内容は過去の系統中医学講座のテキストから引用いたしました。