第7期関西系統中医学講座生理・病態・治療編が始まりました

第7期関西系統中医学講座生理病態治療編は第4日曜日の朝9時半から12時半まで2年にわたり10回シリーズの第一回目は東洋医学的病態観(総論)治療原則、気血津液の病態についての総論まず整理を見ていく内容でした。医学というよりも哲学に近く難しい内容です。おそらく私は10回ぐらい同じお話を聞いているが難しい。医学ができて生命現象が生まれるわけではありません。生命現象は唯一無二の事実です。現代医学的見方と東洋医学的視点を行ったり来たりしていこうとしています。融合する取り組みを一人一人の中で実践していこう。病態は生理の裏返しです。病態・病気をどう考えているか。病態の背景に生理がある。常に生理を考える。陰虚生風とか肝鬱気滞とか。東洋医学は漢字が難しいというがそれは逆。自信を持ち自分の考えで実践することが大切だと教えていただきました。他人の考えではなく自分の考えに従って判断し治療する。そして自身を実現する。それが最大の自信になる。自身の世界を確立し拡大する。知識を吸収するのではなく自身の世界を拡大し自分だけではなく東洋医学の世界全体に還元する。病態は整理の裏返し五大特徴をベースに置く。生体間と病態観。体の内部と環境の一体感、共通原理の存在。病気を見るときの3つの視点、体を取り巻く環境の要因内部の要素・それらの機序は同一です。誘因を受けて素因(素体)はその結果病気になる。病気になる人ならならない人がいる。私みたいに不治の病になるのは何の因果か。対症療法と根治療法は単純なものではない。発症の原因としては素体の状態を重視する。素体への支援そして機能修復は薬による治療だけではなく生活指導にも反映するものです。負の要因を減らしプラスの要因を増やす。そして素因を解決する。変動・変化、時間季節によって誘因と素因の因果関係が変わる。活動すべき時に安静でいる。発散すべき季節や時間に収斂の条件を増やす。休息や修復すべき状態にあるときに活動する。誘因と素因は固定されたものではありません。大小の変動の中でその意義が決定づけられる。二つの力と病態観、陰陽の視点で内外の視点、量と動きの視点振り子の原理。左右とか上下とか。一つの現象の二つの成因・要素、邪正闘争は邪気の隆盛、正気の病気は二つの要素からなる。邪性闘争の援助だけでは対症療法になりもったいない。正衰邪盛にも理由がある。生理機能の理解を土台に病態生理を理解する。どのような因果関係で病態を形成するか正衰邪盛には理由がある。病気を診るとき内邪と外邪に目を向ける。外邪には6淫がある。風・寒・署・湿・燥・熱は天空の気の性質です。風(ふう)は突然始まり変化が大きい、激しく急速に移動、場所的には表位・上位、かゆみとも関係するという特徴を有する邪です。寒は動きを悪くし収斂・凝縮、引きつりそして腎や冬と関係する。暑熱は水の性質と熱の性質を兼ね備える、湿熱の湿は水で重鈍なおもだるさ、腫脹・冷たさ・水が溜まりやすい下方、雨季から初夏にかけての時期、燥は乾燥、秋、肺にかかわります。熱は上に上がる上昇、高温、発赤、躁動(いらだって動き回ること)などの性質を有します。六淫の熱をのぞく邪は特定の季節と関係し横並びの五行ではなく土載四行と土用(土旺用事)すなわち土用として土を真ん中に置く。熱邪は温の程度が強いと火邪になります。生理的な概念は君火・相火がある、生理的温熱と病的火熱という表現もあります。温と熱は同類、程度の差です。ふつう温邪とか言わない。生理的温と病的熱に分けるのが普通です。生理的熱に対し病的な邪熱と表現する。熱邪と火邪ですが熱がつよくなっても火(か)にはならない。熱と火は程度の差ではなく質的な差がある。熱が火になるには触媒としての陰がいる、陰陽がそろい熱は上昇する、火や炎は耗陰(乾燥)・遠隔伝播(炎の性質)他の部位を破壊(燃焼耗陰)水を短期間に消費し乾燥により損傷を与える(枯渇焦熱))飛び越して無軌道に周りに影響し生理的制約を超える。その結果として血を巻き込み出血する、外邪が侵入し生体内の同じ性質の邪気も強くなる。結果の仕組み(虚実気血津液)内邪は六淫と同様の邪が内盛する。七情・飲食不摂・労逸過度、七情は喜怒悲恐です。感情が影響を及ぼしやすい臓腑特性がある。肝が感情の異常を引き起こしやすい。飲食不摂は中庸の概念です。不足だけではなく過剰の弊害も質的に良しあしがある。当たり前だが質的に良いものでも過剰はダメです。安逸と労作。労働や消耗の過剰と休息・安逸も過剰になると内邪になります。それぞれに主役になる時間帯や時期がある。過労は労力・労神・房労に分かれます。素問の宣明五気論には「久視傷血…」目を酷使すると血を傷る。長く横になっていると気を傷り長く座っていると肉を傷り立位が長いと骨を破り、歩行が長いと筋を破る。最近お話を聞いていると眠ってしまうことがあるがこの会は大丈夫でした。昼食を取りませんでしたが午後からの弁証症例分析編は睡魔に襲われた。体系的に東洋医学を安いお金で学ぶなら第7期関西系統中医学講座これから2年間続きます。異常は先週の日曜日関西系統中医学講座の生理病態治療編の講演の内容をまとめてみました。姫路城マラソン2027が中止だそうです。たいてい第4日曜日開催で宿泊が安いときは泊りがけで系統中医学講座に参加しておりましたが今は宿泊ができず朝から姫路脱出しておりましたので私にはありがたいです。朝8時にはバスもなくなり通行規制が始まります。