神戸国際会議場での兵庫県医師会の産業医講習会で熱中症のお話を聞きました。講師は労働衛生コンサルタント会兵庫県支部長でもある森中先生です。森中先生は姫路市医師会にお勤め後、独立され労働衛生コンサルタント事務所を開業されています。支部長をされて我々会員をサポート頂きメールはしばしば来ますがご講演を視聴するのは初めてでした。講演後座長の先生がおっしゃいましたがこれほど詳しい熱中症のお話は初めてという詳しい質の高いご講演でした。これまたいつもの兵庫労働局のわたしたち医師がわからない安全領域のお話もいっぱいしてくださいました。WBGT(乾球湿球温度計)と普通に気温を測定することは環境でアスファルトの上やアスファルトの作業時には大きく狂うので事業所に普及するように産業医は活動しないといけないとのことでした。そして驚いたのは熱中症のRISKを上げる薬の一覧でした。体温調節機能を下げるβブロッカーや血管収縮薬転換やパーキンソン病のお薬、抗コリン作用の薬例えば睡眠薬抗不安薬花粉症にも散る抗ヒスタミン薬抗不整脈薬咳止め酔い止め感冒薬ひんにょうの薬実に多岐にわたります。抗うつ薬抗精神病薬覚せい剤利尿薬など多くの方が服用しているお薬で熱中症のRISKが高まる。今から午後の講習です。クーラーが効く素晴らしい環境でも抗がん剤の副作用か睡魔がやってきます。困ったものです。昼の食事は眠るので我慢して雨をなめました。16時まで倦怠感と闘いながらがんばろう。