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化学外傷

化学外傷とはアルカリや酸性の化学物質を目に入れることで角膜に障害がおこることです。化学外傷のなかで酸性では凝固壊死、アルカリでは融解壊死が起こります。5歳の子供に硫酸入りの点眼液をささせて逮捕されたニュースが報道されていました。アルカリ外傷の方が一般的に恐れられています。それは融解の方は凝固よりも怖いということです。アルカリ性のものが入ると時間とともに融解が進んでゆきます。化学外傷の時はとにかく洗う、とにもかくにも目を洗うことです。風呂場でシャワーで目を洗うことをお勧めしております。化学外傷でも酸性の方がまだ凝固するのでましです。アルカリ外傷で怖いものは運動場の白線です。昔は水酸化カルシウムこと消石灰でした。雨が降れば消えることが売りでした。いまだ目に入っても大丈夫なように代替え品が使われています。炭酸カルシウムです。雨が降っても消えません。白線がいつまでも残ります。高価なようです。学校で使えても球技大会ではまだ消石灰が結構使われているようです。炭酸カルシウムは水に溶けないんですよ。