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ワクチン改革

1990年代にMMRワクチンやインフルエンザワクチンによる副作用のためワクチンを予防接種することが怖いと考える時代がきた。私が小児を救急外来で診察した1990年代の前半にはまだまだはしかや風疹の方さらにはおたふくかぜのかたもおおく診察にきた。そのころの日本の製薬会社の戦略は毎日の薬である生活習慣病の薬の開発に特化していました。生物製剤やワクチンは研究所が細々と作製していました。しかし、今海外の製薬会社と共同でワクチン開発が行われています。財源さえつけば子宮頸がん、Hib,小児肺炎球菌ワクチンの定期予防接種化が実施されそうです。子宮頸がんに関しては長期予後が一定の年月をふるまでわかりません。Hibや肺炎球菌は脳炎に何人がなったかすぐわかります。しかし、子宮頸がん、Hib,小児肺炎球菌ワクチンいずれも薬代が高い。陰の貿易赤字増強剤です。薬代が安いおたふくかぜや水痘を無料化すればそれほどお金が要りません。狂犬病ワクチンももっと作るべきです。