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うすばかげろう

ウスバカゲロウの幼虫をアリジゴクといいます。わたしが生まれ育った寺院でも軒下の雨の当たらないところに生育していました。横から死んだアリを入れるとすぐ反応していました。中に引きこんだ獲物には強いが雨に流されるとなると弱い。なぜこのような限られた空間でしかアリジゴクは生きられないのか考えて見るとここにも一つの「あはれ」が存在します。雨の水には極端に弱く、あっという間に流されます。つかの間の命でございます。