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漢方薬の副作用で多いのはむくみ

漢方薬は副作用と紙一重の世界です。漢方薬で一番多い副作用はむくみです。漢方薬で便が柔らかくなり喜ぶ、あるいは柔らかくなると下痢になったと嫌な感じがする人もいる。肝臓ではなく甘草が原因でのむくみが漢方薬の副作用では一番多いとされる。昔患者さんがこの漢方薬に肝臓の薬が入っておりそれがむくみの原因らしいですなあと患者さんに言われたことがある。なるほど調剤薬局の薬剤師さんはだれでも甘草走っているという前提で生薬のカンゾウを説明したが患者さんはカンゾウとは肝臓と理解したようだ。日本語は難しい。私なんか舌足らずの話し方をするからもっと誤解されているんだろう。カルテの表紙に甘草禁止と書いているがうっかり忘れることがある。患者さんのほうから薬変えて甘草は言ってませんねと言われることがある。漢方薬を服用したらむくみに要注意です。芍薬甘草湯には肝臓ならぬ甘草がいっぱい含まれている。むくむ人には煎じるときには炙甘草というのがあるがエキス剤でははちみつであぶる炙甘草は使えない。