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アレルギー性鼻炎薬の漢方治療の虚と実

今年はスギ花粉が大量飛散。お陰で大賑わい。小青竜湯が欲しいとこられたら断る。これは保険診療ではない、話をするとわかった先生が良いと思うのをくれとみんなおっしゃる。漢方薬に詳しい医師とおもってくるからみんな今まで小青竜湯をOTCで購入したり病名漢方でこれでも飲んどけと出される。小青竜湯は日本漢方では実証で苓甘姜味辛夏仁湯が虚証となっているが小青竜湯も水が溜まっているという点で虚証である。日本では体力がある人が実証と昭和に決まった。最初は戦争で何もない時代、それはそれでよかった。平成を迎えてみんな体格がよくなってしまった。どうも体力で実や虚を分けるのは時代にそぐわなくなっている。アレルギー性鼻炎になると鼻水がどんどん分泌される、これが実証である。邪が実である。虚とは物の不足なり。麻黄や石膏そして冷えていたら附子を使うのがアレルギー性鼻炎の基本方剤です。先日の木曜日快晴だった、そして鼻が詰まった患者さんばかりなので麻黄と石膏で勝負に出たが途中でエキス剤が明日まで入らないことが分かった。この薬はヘルペスの水疱にも効く。熱があると石膏、冷えがあれば附子、炎症には麻黄と石膏を考えている。炎症とは赤い、はれる、痛い・かゆいもアレルギー性炎症です。今日の雨で明日は花粉が2倍、夢前町から飛んでくる、地面から舞い上がる。暖かくなるから石膏だ。