記事一覧

まさか芍薬甘草湯ではないでしょうね

まさか芍薬甘草湯じゃないでしょうね、これはこむら返りの漢方診療では時々交わされる会話です。女性の患者さんがおっしゃいます。芍薬甘草湯はどこのメーカーでも背番号68番です。漢方エキス剤の68番のこむら返り以外の応用について。月経困難症、高プロラクチン血症、高テストステロン血症、尋常性ざそう、消化器検査前のブスコパンの変わり、破傷風、抗がん剤の副作用防止などいろいろあります。これは68番の西洋医学からみた応用です。68番には一定の割合でむくむ人がおられる。芍薬と甘草だけ。すごくシャープですがむくむからやめてとおっしゃる方もおられる。私のところにお越しの方はたいてい甘草が入ってませんかとお尋ねになります。甘草にはステロイド様の作用があります。68番だけでもいろいろな働きがあるのが漢方薬の面白いところです。