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六君子湯と茯苓飲

姫路市内の南のほうから患者さんがお越しになった、この方がかかっておられる医師は私とよく似たお考えのようで附子は修治附子ではなく炮附子が0.8グラム入っていた。どうも胃が動いていないようで自ら振水音がするとのことでした。六君子湯が出ていた。この六君子湯が一番手に入りやすい会社のものではない。修治附子と同じ会社です。六君子湯には甘草が入っている、茯苓飲には甘草が入っていない。つまり六君子湯よりも津液の代謝に有用な薬と最近は六君子湯と茯苓飲を使い分けるようにしている。紅蔘末で補気補陽して炮附子で補腎する。この患者さんが一週間経過して戻ってこられた。六君子湯よりも茯苓飲が良いそうです。六君子湯よりも無名な茯苓飲が良い時とは津液代謝を改善したいときのように最近考えています。利水薬には五苓散や猪苓湯と同様に甘草が入ってない。茯苓飲のほうが下向きのイメージが五苓散よりも強い。