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爪水虫にネイリン

爪水虫は病名としては爪白癬といいます。爪水虫に20年ぶりの新薬ネイリンが発売になりました。一日一錠で12週間服用します。今までのイトラコナゾールとラミシールそしてそのジェネリックに比べて重篤な肝障害・劇症肝炎が少なく12週間の服用すれば後は爪が伸びて生え変わるのを待つだけの薬です。ネイリンの保健適応病名は爪白癬です。足の爪が生え変わるんはなんと一年から一年半かかります。12週間のの服用で9か月経過観察するという面白い薬です。妊娠の可能性のある方は服用できません。エーザイが開発し病院はエーザイ、私たち開業医は佐藤製薬が販売するそうです。ルリコン・クレンフィンという外用薬も治癒率20パーセントでなかなか難しい。ネイリンは副作用の肝障害が少なく効果は良いというのが今のところのイメージです。爪白癬は移る病気です、感染症なのです。家族に一人でも居たら爪白癬がいると簡単に移ってしまう。普通は足白癬があり爪白癬に至る。夫の爪白癬は妻が夫を強制的に医療機関につっれて行ってでも治療しないと一家全滅になります。いぼも同じです。妊娠可能女性はネイリン服用後3か月の避妊を要します。お盆で公衆浴場に行かれる方は自宅に帰ったら足をもう一度洗おう。水虫は国民病なんです。ずっと薬を使い続けて爪白癬にならないように気を付けましょう。かかってしまったら20年ぶりのネイリンを一回試してみよう。