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低体温の漢方治療

低体温にもいろいろありますが女性の方が体温を上げてほしいといわれる、冷え性もあるし不妊治療で高温期を維持したい人もおられる。女性には卵巣がある、卵巣で排卵は行われる。排卵を支配するのは東洋医学では肝の発揚です。下のものを上にあげる生薬は黄耆です。低体温の漢方治療を希望されてこられたが以前かかっていたところでは60日の処方を受けていたそうです。30日を超えた処方をしてはいけないという前回の診療報酬改定での話で30日を上限に処方をしている。。漢方薬には副作用がある、怖いのは風邪みたいに見える間質性肺炎、むくみが主訴の偽アルドステロン症、そしてアレルギー機序の肝障害。低体温の漢方治療をしてほしいと回りくどいことをおっしゃる40過ぎの女性を見た。いきなりひと月くれとおっしゃる。私の経験上ひと月という長期の処方を初回から希望される方は一回受診してTHE END.患者さんは絶対後へ引かない。インフルエンザでは麻黄湯で体温を挙げて汗をかいて直す、タミフルやリレンザも一日早い解熱をもたらすだけです。日本人タミフル大好きね、魔法の薬ではない。薬剤師さんのアンケートで麻黄湯とカロナールを処方する医師がいるという話がありました。これでは体温が上がりにくく効果が不十分になる。