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これなんのくすりですか

漢方診療を行う中で執拗にこれ何の薬ですかと効かれる方がいる、そんな考え方をする人はよその手帳を見ながら漢方薬を出す医療機関に行けばよいといいたいがそんなことを言うとネット上悪口を書かれて大変です。系統中医学で2000年から仙頭正四郎に学び漢方エキス製剤は道具であるという認識で診察しています。だから漢方エキス製剤を保険適応の2剤用いて気虚と気滞を改善するとか下にあるものを上げるとか考えている。構成生薬は程すべて空で言える。患者さんがネットで得た知識を持って今日は○○がほしいとかもっとひどい人は頂戴とおっしゃる。お帰りいただくのが筋だが遠くから来られているのにむげに断られません。これは自費の世界です。時にそういって断るように最近はしています。たとえば花粉症で三和の麻黄附子細辛湯を処方したら便秘が改善したこれは陽虚の便秘だったんです。桃核丞気湯では便秘は改善しなかったみたいです。手帳に書いてあるのは一部の効能です、気虚の便秘なら六君子湯で改善します。センナで便が出ても面白くない。日本東洋医学会は一剤で勝負といっているが漢方エキス製剤は古典の記載どうり用いるよりも道具として用いたほうがよい。何の薬ですかはぐもんです。仙頭正四郎先生の読体術を一度お読みいただきたい。