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最期

老後の看取りも最終段階です。人生の終わりです。ひとつのいのちがきえていきます。ルートを末梢で確保できなくなっています。あしたに道を聞かば夕べに死すとも可なり。しかし、死に対してはいろいろな考えがあります。何か行えば延命治療になります。それが良いのか悪いのか答えはありません。ひとさまの葬儀で導師を数多く務めさせていただきました。数多くの方の死亡確認もしてきました。たまたま昼休みに私が訪れ鼠蹊部からエラスター挿入に成功し点滴終了後ヘパリンロックをしていただいています。ただし、呼吸促拍しています。末梢からチアノーゼが来ています、あと残された命は限られています。保険診療ではかなわないアルブミンにガンマグロブリンを毎日投与しています。朝から何度も電話をいただきました。あれもしていればよかったということがないようできることは私としてはすべて行っています。他人さんの訪問診療でクエチアピンを6錠処方しました。昼2錠、夕4錠分2に変更しました。うまくいきました。最初訪問した時はひっかかれました。クエチアピンは急激な高血糖が怖い薬です。採血が投与前に必要です。よく私一人の訪問診療で採血できたと思います。残された時間はわずかです。