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系統中医学の宣発と粛降

系統中医学講座の基礎理論編で何回も聞いたがいまいちピーンと来なかったものが宣散と粛降です。宣発と粛降なんて簡単という人多いと思います。粛降はただ降りることではありません。それは裏の宣発と粛降を考えないからだと思います。系統中医学の基礎理論編で昔から語られていましたがやっと少し理解できた気がします。宣散粛降は肺だけではなく肝が関与します。裏の宣発とは実は肝の疏泄機能だったのです。テキストを見ると粛降の流れから末梢の各部気を配分する動きが裏の宣散です。この配分機能は肝です。ふつうの教科書には肺は宣散をつかさどり、皮毛に外合する。肺は粛降をつかさどり、水道を通調する。このような記載があるだけです。粛降は疏泄、宣散は条達で隅隅へ。肺だけではなく間の働きが関与するから難しい。津液が運行するには肺の宣発粛降、脾の運化、腎の蒸謄気化そして肝の疏泄が関係します。此の世のおおもとhaおおもとは心です。しかし薬には反映されません。せんじ薬やコタロー匙クラブを自費なら使える環境になりました。