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あさのこわばり

関節リウマチの朝のこわばりは大症状の一つです。昔は慢性関節リウマチと呼んでいたがその思い呼称に異議があり関節リウマチと呼んでいる。在宅医療で診る患者さんは指が変形していてPSLが3mgとか4mg投薬されている。PSLでは指の変形は止められない。ステロイドでは弱いのです。関節リウマチと診断したらMTXをためらうことなく使うのが標準治療になっています。最近関節リウマチではないのにMORNING STIFFNESSが陽性となるケースが増えている、そして漢方診療でお越しになる。朝のこわばりや朝のしびれは潜在性浮腫により起こります。水の異常と日本漢方では考えます。なるほどでは水が動くように考えたらよいようです。あっためるとか気を動かすとかいろいろ思いつきます。九味檳榔湯が良いこともあるようです。腓腹筋の圧痛があれば九味檳榔湯と昔から言われています。コタローの九味檳榔湯を仙頭正四郎先生は漢方界のポルシェと古くからおっしゃっています。九味檳榔湯は理気薬ばかりで向きは下向きであっためて乾かせるベクトルが一貫性があります。水を動かすことは難しい。単なる利水薬では動かない。