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桔梗石膏

最近おそらく一番使っている漢方エキス製剤は桔梗石膏です。小柴胡湯加桔梗石膏が有名ですが桔梗石膏はいろいろな漢方エキス製剤と合わせることができます。熱い暑い。皮膚は真っ赤、喉も真っ赤です。桔梗には載薬上行作用があります。薬の働きを上にあげることです。石膏は炎症を抑えます。真っ赤な皮膚や真っ赤なのどに対しては桔梗石膏は服用しやすい。そして他の漢方エキス製剤と併用しやすい。うがいしながら飲む桔梗湯もあります。桔梗湯は桔梗と甘草です、のどの痛みによく効くらしいが血圧が上がると嫌です。署湿、まさに今の気候です。詳しくは温病学になります。温病では石膏は気分の熱をとる生薬です。衛気営血弁証の世界です。デング熱も温病学が日本に普及すると漢方薬でやっつけることができるかもしれません。同じ麻黄甘石湯でも麻黄と石膏の比率が傷寒論と温病では異なるのです。デング熱の診断のポイントは血小板の減少と突然の発熱です。デング熱ウイルスにり患しても不顕性感染が80パーセントもあるそうです。発熱に対しては出血傾向の助長とアシドーシスが怖いのでアスピリンはやめておこう。NSAIDsは胃炎と出血の助長があるからやめておこう。