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柴胡桂枝乾姜湯

柴胡桂枝乾姜湯にはなぜ柴胡の量が多いという話を和歌山の西田慎二先生から聞きました。柴胡桂枝乾姜湯は体力や腹力の虚証の薬とされています。しかし、大柴胡湯と柴胡の同量の漢方エキス製剤に配合されています。やっぱり柴胡桂枝乾姜湯はわからない。いろいろな先生に伺ったがわからない。以前、三島の中川良隆先生のご講演を拝聴して条文の差を聞きなるほどと思いました。より虚弱の方に用いる柴胡桂枝乾姜湯、少し体力がある方の用いる柴胡桂枝湯の違いを条文は指摘しています。発病してからの日の違いを鋭く指摘されていました。東静漢方研究室NO184にも記述されています。横浜の関口由紀先生にも柴胡桂枝乾姜湯の使い方をお伺いしたところ腹診をする日は柴胡桂枝乾姜湯が多く処方されるとのことでした。間質性肺炎のマーカーであるKL-6が我々開業医でも2日以内で結果が出るようになったそうです。柴胡桂枝乾姜湯には黄笒が入っています。もう10年以上前は柴胡桂枝乾姜湯を使っていたが今は全く使っていません。半夏を抜いて瓜呂根、牡蛎と瓜呂根にはどんな意味があるのか勉強不足です。生薬も扱っているMRさん文献を次回お越しの節はぜひ持参してください。瓜呂、牡蛎は根は清熱生津・消腫排膿,牡蛎は平肝潜陽、軟堅散結、収斂固渋というのはわかっています。柴胡桂枝乾姜湯の目の付け所として傷寒五・六日とか柴胡の量とか目の付け所が鋭い。今日は暇です。子供たちも自主休校しているらしい。