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姫路の医療用漢方事情

今日は紹介で緑内障の漢方治療を希望する人が来られました。緑内障は眼圧を下降させるしか治療法がありません。方剤は中国語の書籍を読んでも普通の処方です。眼科領域はなかなか難しい。姫路には手帳漢方というものがある。手帳漢方は言い換えれば弁病です。手帳を見ながら漢方薬を処方するのは違和感を覚える。手帳漢方とは製薬メーカーの手帳を片手に漢方薬の処方をするものである。手帳漢方の良いところは副作用が起こった時目的外使用がない。手帳漢方はまた病名漢方の一種でもある。手帳に記載がある保険病名から薬を探すものです。手帳漢方をするには複数の手帳が必要です。私は日本東洋医学会の専門試験の時にすべて繰り替え繰り返し147処方ほとんど暗唱してしまった。グラム数はさすがに覚えていません。構成生薬ならお任せください。舌を見る舌診はすぐに診れるが脈診は微妙なことで簡単に変化します。そして脈診は難しい。問診と舌診で処方を決める。以前のようにせんじ薬が扱えた時代が懐かしい。今は漢方薬局は経営が成り立たなくなっている。高いと思われるかもしれないが漢方薬局はそんなにもうかっていまい。中国の物価や人件費為替レート全てが漢方薬には逆風です。構成生薬はメーカーにより微妙な違いがある。たとえばニキビならこの中から選ぶことになります、私のところにお越しの方はかなり勉強した方が多い。だからこれっという漢方薬が見つかればお越しにならない近くの院外処方の医療機関で同じメーカーの同じ漢方薬をもらう。そしたらシェア80パーセントの会社の担当MRさんが漢方薬はすべてうちのエキス剤を使ってくださいとおっしゃる、よそのメーカーで講演をしないで下さいとおっしゃる、お世話になっているだけにとてもつらい。大阪から朝8時に訪問してくださるメーカーさんもいる、西洋薬メーカーなら木曜日ばかり訪問するところもある、面会などしたことにして日報書いておけば誰にもわからないのにね。患者さん増えないが実はよそで私の処方した漢方薬を処方されているケースが多々あるようです、ひめじでは特に北では影響力大きいんですからといわれるが何が起こっているのかわからない。昔のように保険でせんじ薬を出せる時が来ることはひめじでは絶対ない。そしたら私の処方した漢方薬は他の調剤薬局で処方される、二剤型置く調剤薬局はなかなかない、そしたら違うメーカーになる。