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津液(しんえき)

気血水という言葉は日本漢方の用語です。日本漢方ではすいとかミズと言います。中医学で水には役立つ水と不要な水があります。中医学では有用は水を津液と書いてしんえきと読みます。津液は体に役立つ水分です。体に役立たない液状のものを痰飲と言います。さらには湿邪というのもあります。津液代謝に重要な臓器は脾肺腎です。さらに腎には陰陽があります。物の陽と陰は精から生じる。陰と陽が精から生じる様子はろうそくの炎にたとえられます。別れたら腎陰と腎陽です。生薬は補腎陰と補腎陽そして補津液に分かれます。擬態語で湿はジットリとかジメジメ、飲ははジャブジャブ、痰はヌルヌルだそうです。アトピー性皮膚炎の方が夏の汗で悪化しているので腸廱湯を処方してみました。答えはまだ出ていません。ヒトの汗は血液のHRTで測定できます。慢性虫垂炎の漢方薬と成書では記載があるかもしれません。桂枝茯苓丸の変方です。桂枝茯苓丸は本当は君臣佐使の考えからは桃仁・ボタン皮湯です。そこに痰や陰を取り除くヨクイニンを入れています。日本漢方では大黄牡丹皮湯の腹力の虚証に用いるとされています。しかし、考えるととうにんぼたんぴがはいごうされさらに冷やすトウガシが入っているのに徴用等は腹力がそんなに弱くないのではないかと思う。さらには腸廱湯は痰瘀互結の方剤としても一いることができるように思います。良い結果が出たらペーパーにしたいと思います。痰瘀同源です。